prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「127時間」

2011年07月26日 | 映画
ほとんど岩の間にはさまれた男一人だけで全編押し通すミニマムシネマ。
限られた人物と空間で、どれだけ映像と音のセンスでもたせられるか、挑戦しているみたい。監督に自信と実績がなければパスしなかっただろう。

さすがにイメージ・シーンや回想なども入るが、ビデオカメラや中国製(!)十徳ナイフや水筒の超クロースアップが、それぞれのモノを小道具というより肉体の延長とも見せる。

見ているこちらもある程度忍耐力を試されるが、タイトルで時間を区切ったため助かるのがあらかじめわかるので、苦痛ではない。
山場は凄惨だが良くも悪くもスタイリッシュに処理していて、具体的にどう切り離したのかはよくわからない。

自然相手のスポーツはやめられないというけれど、これだけの目にあいながらやめないのだから、よほど麻薬的な魅力があるのだろう。
(☆☆☆★★★)

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