prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レプリカズ」

2019年05月30日 | 映画
死んだ人間を蘇らせようとするのは、フランケンシュタインテーマ、あるいはもっと遡れば中国の反魂香まで行きつく普遍的なテーマのひとつだが、それを一応最新式のクローン技術で人間の肉体だけでなく思考=魂までコピーできるようになったという設定。

たいていは再生した人間が期待していたのとは違ってあらぬ方に暴走するという展開になるのだが、ここだと技術の発達によりほぼ思い通りに再生できてしまい、思い通りにならないのは外的な存在である研究母体の会社の管理者だったり、何よりキアヌ・リーブス扮する主人公だったりする。

その分、お話が自業自得というか、一人相撲というか、人一人の存在を割と平気で消したり戻したりできるので、感動的になるはずのシーンで結局「人間的」とされる感情の部分もコントロールできるということなのねと索然とする。

視覚的な見せ場が「マイノリティ・レポート」「アイ、ロボット」などどこかで見たようなものであまり新味がないのも物足りない。

「レプリカズ」 - 映画.com

「レプリカズ」 - 公式サイト


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