prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「近頃なぜかチャールストン」

2009年02月16日 | 映画

日本の中に「ヤマタイ国」という別の独立国を勝手に作って、それぞれ大臣に就任してしまう老人たちの話。年金も健康保険も、国から与えられるものはみんな拒絶してしまうあたり、岡本喜八らしい「お国」嫌いっぷり。随所に見せるカッティングのリズムは快感だけれど、全体とするとどうも間延びしているのは残念。
最近のように国家権力の内実のお粗末さがぼろぼろ露呈してくると、かえって風刺が効きにくくなっているみたい。

老人といってもまだ元気で(岸田森など、実年齢は41歳だ。ただしこの二年後に亡くなっている)、本当に年とったらこうはならないなと思って計算してみたら、岡本喜八この時57歳。サラリーマンとしても定年前だ。

ドジな刑事役の本田博太郎が、髪型も服装もまるっきりルパン三世。銭形警部の役をルパンの格好でやってるみたい。

始まって数分でキャスト一覧のタイトルが出るが、スタッフのは出ない。そのまま映画が進行して24分目、もう忘れた頃になってスタッフ一覧が出る。こんなタイトルの出し方、見たことない。
(☆☆☆★)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。