prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「火の鳥 エデンの花」

2023年11月11日 | 映画
ムーピーの額からアゲハ蝶の幼虫みたいな先端がふたつに割れた触角が出ているところが、ヴァン・ヴォークトの「スラン」みたいだなと今ごろになって思った。

キャラクターデザインが微妙に、というかはっきり手塚のそれとは違う。「ブッダ」もこんなだったかなあ。背景もメタモルフォーゼ中という感じのに書き加えた感じ。

石の輪っかみたいなのがひとりでに動いて連なって襲ってくるあたり、無機物に動くことで命を吹き込むアニメの本質と手塚の体質とが出た。

キャラクターの出番が整理されていなくて回想で処理したりしているところが散見するのは感心しない。
火の鳥の出番が少ない。シリーズではカバーされているのだろうか。ちなみに見ていないがシリーズの方が評価は高い。