タイトルになっている六人の女って、結局何だったのか。
「黒い十人の女」に似た感じのタイトルなので、ああいうオフビートな内容なのかと思っていると、果たせるかな女たちがカラーコンタクトを含めてそれぞれけったいな扮装で登場し、無言のまま異様なことをする。
ただしその異様さがどういう方向に向かうのか、要領を得ない。
女たちが竹野内豊と山田孝之のふたりを監禁して虫を入れたお吸いものをムリに食べさせたり(食べるにしても、あれくらいの量で足りますかね)、庭で仰向けになって手足をばたばたさせたり、どういう意味だ?
竹野内豊の死んだ父親がひょっこり(イメージで)出てくるので、実は死んだと見せたのは偽装なのかと思ったぞ。
このあたりの回想やイメージシーンの挿入の仕方は相当に不手際。
そのうち自然を守りましょうといういやにまっとうなテーマが前面に出てくるのが興ざめ。
小動物が頻繁に出てきたりするのも自然の表現ということか?あげくに人が蛇になっちゃったり(冗談に聞こえるかもしれないが、本当です)なんなんだ。
カラーデザイン含めて美的には見どころがあるけれど、いかんせんわけがわからん。