prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

2016年11月22日 | 映画
ほとんど身一つでアメリカ中を放浪しているという現代版西部劇みたいな主人公を再生したのが前作「アウトロー」(原題Jack Reacher)だったわけで、服の着替えもなくて洗濯を干している間にモーテルで裸で過ごしているという性格づけのディテールが面白かったのだが、今回はそこまで一匹オオカミではなく、今どき携帯も持っていないのかと思わせるのも初めのうちだけで途中から使い捨て式の携帯を使うようになる。

オープニング、依頼者に会おうとしたら行方不明で別の人間が応対するというのはハードボイルド風だけれど、すぐ疑似家族風のドラマになる。
一作目が70年代のクラシックなアクションもののテイストを見事によみがえらせた(CGが前面に出ず、スタントの人の名前がエンドタイトルに何十人もずらずら並ぶアクションの作り方)のだが、ややその面では後退。

クライマックスのニューオーリンズの祭りをバックにしたアクションはもうひとつスケールが大きくなりきらず、ちょっと伏線がはっきりし過ぎた。

ヘタにロマンスを絡ませないで女性相手でもバディ(相棒)として位置づけるのがトム主演作の定番になっているとはいえ、トムが一緒に逃げる女性の将校とモーテルの同じ部屋に泊まり下着になる姿を見せて何とも思わない様子なのはちょっと驚いた。

Wade Eastwoodという名前の人がスタント・コーディネーターでクレジットされているのでクリントと関係あるのかと思ったが、1971年南アフリカ生まれというから関係なさそう。

「プリズンブレイク」のティーバッグで名を上げたロバート・ネッパーが(もちろん悪役で)出ているけれど、やや出番も少なくて物足りない。
(☆☆☆★)

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 公式ホームページ

映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』 - シネマトゥデイ

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK|映画情報のぴあ映画生活



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