prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「ある天文学者の恋文」

2016年10月18日 | 映画
ずっと年上の恋人の手紙が死後も届き続ける、という出だしは不気味でもあり興味をそそりもするのだけれど、真相(というほどのものでもない)がわかってからの引っ張り方があまり工夫がない上に、こういう意思の伝え方ってどうよと結構ひっかかる。

ヒロインがスタントを生業にしているのか、もともと自分でアクションをこなせる女優なのか曖昧なのだが(トルナトーレって「ニュー・シネマ・パラダイス」もそうだが、映画界の描写がなぜか雑です)、生死の間を綱渡りしているような立場にあると考えていいのだろう。

ひっかかるといったら、ヒロインがさまざまなパフォーマンスを見に行く場面が何度もあるのだけれど、上演中にいちいちスマホをいじるのだね。実際にその場に近くにいたら怒るぞ。
オルガ・キュリレンコは綺麗。ジェレミー・アイアンズは背中だけで長い芝居をもたせる。

ユニバースに対してマルチバースという考え方があって、この宇宙が生命が誕生するのにあまりに各種の数値が都合よく出来過ぎているので、またちょっと数値が違う世界というのが別にあるのではないかという仮説があるとは聞きかじったことがある。
ただわざわざ宇宙論を持ち出すまでもなくまた別の似た世界があるのではないかという考え方は前からあったし、そんなに学者という設定が生かされているわけでもない。謎解きもちょっと拍子抜けするようなもの。
(☆☆☆)

ある天文学者の恋文 公式ホームページ

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10月17日(月)のつぶやき

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