prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」

2015年04月04日 | 映画
クライマックスの三島の演説シーンで、下で聞いているはずの自衛隊員たちの姿がスチル写真でしか描かれないというのは、製作費がなかったからでもあるのだろうが、いかにも独り相撲という感じになっている。もとより三島が自分でそう追い込んで行った感が強い。本気でああいう主張(どういう主張だ?)が通じると信じていたのかどうか。オカルト方面で226の青年将校の背後霊が憑いていたなんて説がまことしやかに囁かれたことあるけれど、動機の純粋さ(って誰が決めるのか)に賭けて他者を説得する手練手管をむしろ不純なものとして排除しているわけで、三島を妙に日本精神(って何だ?)の体現者として未だに持ち上げている手合いは結構いるけれど、そちらもむしろナルシズムのツールにしているのではないか。

ポール・シュレイダー監督・脚本の「MISHIMA」では緒形拳が三島を演じて持ち前のオスの匂いを発散されていて、ああいう男くささがあったら三島はああいう死に方しなかったのではないか、と思ったのだが、ここでの井浦新は割と優男で、男たちで固まるホモソーシャリティの印象が強くなった。「仲間たち」とはよくつけたもの。

実物の写真で見ていても思ったが、三島の自宅のギリシャ趣味みたいなデザイン、安っぽくないか? あんまり美的とも思えないのだが。少なくとも三島の文体ほどではない。かといってあえて俗悪に徹しているわけでもない。

監督の若松孝二がどこまで三島の思想(というのも実はよくわからないのだが)に共鳴しているのか、というとかなり怪しい感じで、他がびびって手を出さないものだからこそやってやろうという蛮勇と商売の計算が先に立っている気がする。少なくとも「実録 連合赤軍」ほどの熱度はない。






4月3日(金)のつぶやき

2015年04月04日 | 小説

だからそういう手間暇をかける人はあまり出ないので、結果トンデモはなかなか駆逐されないということに。@tntb01 それにしても巻末の参考資料の膨大さ。トンデモを批判するにあたっていかに手間暇コストがかかるか…という。 #ss954

1 件 リツイートされました

第一回日本翻訳大賞最終選考候補作品 wp.me/s5x1es-final 翻訳大賞かあ。そのうち翻訳史上ベストテンみたいな試みやったらいいかも。


yapoono6さんの脳内は「希」35%「嘘」30%「食」30%「日」5% ポイント:200pt ランキング:92216位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


?@TsutsumiMika
「争点はマスコミに造らせてはいけない」 堤さんの視点。
?

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | 24 RT

「使ってみたら、やっぱりダメだった…」失敗に終わったトンデモな発明品22枚 : らばQ labaq.com/archives/51847… 8の右下にいるのは、昭和天皇だそうで。


#好きな映画ポスターを晒す 野口久光による歴史的名作ポスター 監督のトリュフォーが来日した時、気に入ってしまい持ち帰った話は有名。 pic.twitter.com/TO3tmwNfYH


#好きな映画ポスターを晒す  「レイダース」「スティング」なども有名なリチャード・アムゼルのアートワークによります。 pic.twitter.com/QOHVSChjLr

17 件 リツイートされました