prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「インポッシブル」

2015年02月14日 | 映画
正面きってスマトラ島沖地震によるタイのプーケットに襲来した大津波を映像化していて、そのリアルなことに息を呑む。

2013年6月14日公開。東日本大震災から2年以上経っているから公開できたのだろうけれど、かといってその後日本でこういう正面きった映像化が試みられたわけではない。もちろんリアルに映像化したところで実際の被害には及ぶべくもないわけだろうけれど、そういう判断からではなく単に臭い物に蓋をし続けているだけという気もする。

それに、今の映像技術だとやはりどんな「実写」よりも体感として「リアル」な映像を作れてしまうのだとわかる。

もとよりこの映画にしても現地の人間ではなくイギリス人一家を主人公にしているわけで、よそものが他人の不幸をネタにして、という批判は免れないだろうけれど、ちょっとその手の当時者のことは他人にはわからないという事実を痛みとともに伝えることすら、あたまからバリアを作って寄せ付けない口実になっている気がする。

もちろんこの津波の被害の傷は映画が扱った期間の後もずっと続くのだし、そういう批判もできるのだが、そういうネットで跋扈するしたり顔の批判にはいささか飽きてきた。
映画の内容そのものより、周辺的なことばかり考えて見るのもなんだが。






2月13日(金)のつぶやき

2015年02月14日 | Weblog

遺伝の不思議…半分ずつ色が違う「ハーフサイダー」なセキセイインコ labaq.com/archives/51844… @lbqcom


画面の密度を増やすことは、アニメーションの醍醐味と関係ないんじゃないかなと思って。3Dもいろいろ使ってみて、けっして嫌いじゃないんですけど、描いたもののほうが明らかに伝わってくるものが多いんで。やっぱり手で、鉛筆で描こうという。
amzn.to/qYQAt0

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | RT