prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた」

2011年08月05日 | 映画
原作が同じ笹沢佐保(特別出演もしている)ということもあって、完全に「木枯し紋次郎」のエゴピーネン。
それだけならまだしも、中村敦夫がやはり流れ者で出てきて突如として主人公の丈吉に助太刀と戦ったり、突如として助太刀したりする。眼帯をしているから紋次郎ではないというつもりなのか、あまりに唐突な出方。

女性で時代劇はやたら女を手篭めにするからイヤだという意見があるけれど、これもそう。確かに特に70年代のはそういうのやたら多いね。女といえば菩薩みたいか、やる相手かどっちかみたい。今では女性客集めなければまるで商売にならないから持ち上げるようにしているが、本質的にはどんなものか。

原田芳雄のアウトローというのは柄に合っているけれど、いささか情緒的にべたついてテンポが悪いのは見ていてうっとうしい。
「御子神」と書いて“みこがみ”と読むのだが、映画のタイトルとするとこう読みにくいのはちょっとまずいのではないか。

撮影が宮川一夫だけれど、特にどうということのない出来。
(☆☆★★★)
人気ブログランキングへ


本ホームページ


無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた ブログ - goo 映画