prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「サブウェイ123 激突」

2009年09月12日 | 映画
「サブウェイ・パニック」のリメイクだが、基本設定だけ同じであとはほとんど別物。
旧作では変な日本人たちが管制室に来てやたらと感心していたが、こっちでは日本から地下鉄の車輌を優秀だからと輸入している。同じ日本絡みでもずいぶん違う扱いになったもの。

悪役をジョン・トラボルタがやっているのだが、旧作のロバート・ショーの元傭兵のリーダー(仮名を“ブルー”という、他の犯人も全員色の名前で呼び合う)のクールさ、怜悧さと比べることはないけれど、いくらなんでも暑苦しい芝居。演出が手綱を取らず、放し飼いにしているみたい。

トニー・スコットの演出は相変わらず悪く映像的に凝り過ぎ。特に不必要なコマ伸ばしの多用は見ずらいしスピード感を殺すし、何のつもりでやっているのかわからない。
ストーリーはいろいろ手を尽くしてるけれど、脚本ブライアン・ヘルゲランド(「L.A.コンフィデンシャル」「ミスティック・リバー」)が目当てで見に行ったにしては物足りない。
(☆☆☆★)


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