prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アイアンマン」

2009年09月23日 | 映画
兵器会社の社長がテロリストに拉致監禁されて作り出した戦闘用スーツを自ら身につけて「平和」のために戦うという妙によじれたユーモアと同時に、立場を 180度転換させたようでよく考えてみると他を圧倒する強力な武力があって初めて平和がもたらされるという論理では一貫しているのだね。
だから悪いというのではなくて、身も蓋もなく本当のことを言ってしまっている。

ロバート・ダウニー.jr自身のドラッグで服役したりといったイカれたイメージをうまく生かした。

もっともそうなると敵役の設定が難しくなるわけで、今回は会社内の身内を一番の悪者にしたわけだが(ジェフ・ブリッジスがスキン・ヘッドにして珍演)、三部作にして製作するとなると煮詰まりそう。
脇のキャラクターが設定段階で止まっていて、十分生かされるまでに至っていないのもシリーズ化を優先させた弊害みたい。
(☆☆☆★)