prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ワールド・オブ・ライズ」

2009年01月15日 | 映画
テロ場面の市街地の爆発がリアルで、どんな風に撮っているのか音響効果ともども感心する。
諜報衛星からの大俯瞰で砂漠を捉えた、別の惑星のような映像も新鮮。衛星の監視をまくための方法が面白い。

ヨルダン情報部長役のマーク・ストロングがマスクも高価なスーツの着こなしも立派な押し出しで、印象的。
ディカプリオが髭を生やしハードに徹して好演。十年くらい前の甘さはすっかり消えた。
ラッセル・クロウもやりすぎではないかと思うくらい体重を増やし、エリート的いやらしさを強調した役作り。父親とすると、娘の野球の写真を撮ったり、「ライオン・キング」を見せたりしているのだが、この両アイテム、「その土曜日、7時58分」のイーサン・ホークがそっくりそのままやっていた。「娘に興味を持っている(ふりをしている)」父親御用達の典型ということになるか。

情報戦の、相手に食い込むかには誠実さが欠かせないのに任務を果たすには嘘をつかなくてはいけない矛盾した性格がきっちり描けている。
なんでPG-12指定になったのかと思ったら、拷問場面がすごく痛そうだからだろう。
(☆☆☆★)


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