prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「めがね」

2007年09月28日 | 映画
スタティックな映画というとすぐ小津を出すというのはどうかと思うけれど、人物を相似形・対称に配置する構図や食事がおいしそうなこと、ビール瓶がぽんと置かれた構図、なんともいえないユーモアなど、自然に似たのかな、と何度か思った。
見たとこ自然だけれど、スタイル意識は十分。
説明を排して成功しているところと、この人どうやって生活しているのだろうと疑問に思わせてしまうところと、両方ある。

沖縄であることは見ればわかるのだけれど、最初の空港の場面で「空港」の文字でトリミングしていて何空港なのかわからないようにして、適度に抽象化している。(後註・実は鹿児島でした)
あんまり「癒し」系と決めつけられるのを、中途の薬師丸ひろ子の登場でやんわりと釘を差しているみたい。

上映前にめがね屋のCMが出たのでタイアップかと思ったら、同じシネコンの別の館でも同じのやってたから、関係ないみたい。

犬が自然にだけれどいいタイミングで出入りしている。
市川実日子は学校の生徒の方かと思った。30近いんだから、ンなわけないのだけれど。
(☆☆☆★)


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