prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「モディリアーニ ~真実の愛~」

2005年09月05日 | 映画
最近多い色味をぬいたトーンで、構えず手持ちカメラで撮っているから、画家たちが主役とはいえ画面を「名画」調にしようとはまったくしていない。
貧乏画家の下宿の調度の汚さは相当なもの。
あんなに酒飲んでいて、絵をかけるのか?と思う。バーでグラスを空けまくる連続飲酒ぶりはアル中らしさが出ていた。
パリの有名人たちのサロン的雰囲気は、英語版のせいもあってもう一つ。アンディ・ガルシアはガルシア・ロルカ役でもそうだったが、キューバ出身でラテン的容貌なのに。
社会的に「成功」したピカソと、「失敗」したモディリアーニとに接点がある、という作劇は、現代が舞台だと作りにくいだろう。
少年の幻影がモディリアーニがいない場面にも出てくるというのは、よくわからない。
(☆☆☆)



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