prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ランド・オブ・ザ・デッド」

2005年09月12日 | 映画
意思や感情を持つゾンビ「ビッグダディ」が出てきたり、人間でも貧困層は疎外されて生きていたり、ちょっと見ゾンビみたいな顔にひきつれのある男が出てきたりと、ゾンビと人間の垣根が低くなって、争いながら一種の仲間意識が出てきている、あるいは被支配層同志でありながら争いが絶えないというあたり、60年代センスというのか、カウンター・カルチャーの匂いがする。
支配者であるカウフマンにかつてのカウンター・カルチャーのヒーロー、デニス・ホッパーをキャスティングした皮肉。

ジョージ・A・ロメロの作品では「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」で最後まで生き残ったかと思うとあっけなく殺されてしまうのが黒人、「ゾンビ」(「ダウン・オブ・ザ・デッド」)でヘリコプターでぎりぎりのところで脱出するのが黒人、今回のビッグダディも黒人。背後には9.11だけでなく、ベトナムも見える。

ゴア・シーンではCG全盛の現在にしては血や肉の生の物質感が出ていた。
(☆☆☆)



ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット - Amazon

自民党圧勝

2005年09月12日 | Weblog
色々予想が出ていたけれど、ここまで勝つと予想したところがあっただろうか。もちろん私も予想してなかった。
本当に選挙というのは、水物だと思う。

例によってテレビが一斉に報道合戦を演じたが、開票が始まるとほとんど同時に大勢が決まってしまったので、あとはいささかダレた感じ。

テレビ東京がまた再現ドラマ形式で政界裏話を見せたりしたのだが、これが実にゲテモノっぽくて可笑しい。
田中健の小泉首相も面妖だったが、森元総理が自分の再現(?)を見て、俺あんな東映ヤクザ映画みたいな喋り方しないよ、純ちゃんなんて呼ばない、ちゃんと総理と呼んでいると、でかい体でぷりぷり怒っていた。
民主党幹部が「小泉劇場」なんて言葉を内輪で使ってたりしている。ンなバカなことあるか。

勝敗が決した後、えんえんとあちこちのテレビ局で岡田代表を小泉首相に続けて引き回して敗戦の弁を聞いているのだから、ずいぶん悪趣味。実質、さらしものだな。

小選挙区、投票した候補者が当選。よし。
最高裁の国民審査、全員×をつける。信任する理由がない。