prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ナショナル・トレジャー」

2005年04月04日 | 映画
シケた宝探しもの。独立宣言書程度が手がかりでは伝奇的なムードもロマンも出ない。フリーメースンがどうのこうのと、トンデモ本がかった壮大な展開になるかと期待(?)させたが、出してみただけ。宝を隠している機械仕掛けにでも凝ってくれてくれるかと思ったが、それもだめ。
冒頭にクリストファー・プラマーが顔を出すのを初めとして役者の顔ぶれは揃っているが、誰一人として生かせていない。
(☆☆★)



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「9000マイルの約束」

2005年04月04日 | 映画
第2次大戦が終わってからもソ連の強制労働所に収容されっぱなしにされたドイツ兵が、脱走して故郷の家族のもとまで9000マイルを踏破して帰り着いた実話の映画化。
日本兵のシベリア抑留のドイツ版みたいなもので、ソ連はドイツ相手にもンなことしてたのかと思わせる。戦時捕虜と違ってどう扱うか決まっておらず、収容する方の胸先三寸なのでいつ解放されるのかわからないあたりも一緒。もっとも日本はシベリアと地続きではないので歩いて脱走してくることはありえないが。

ドイツ映画らしく(?)再会までえんえん2時間40分も我慢させる重苦しいリアリズム。
鞭ではなくハンマーでぶん殴るガントレットの野蛮な迫力。
追っ手のソ連のカメリアフ中尉は「レ・ミゼラブル」のジャベールみたい。
ソ連(ロシア以外も含む)の広大さと、そこに住む人々の一口にロシアとはまとめられれない多彩さが印象に残る。
途中寝てしまったので、採点はなし。



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