prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アイデンティティー」

2003年11月09日 | 映画
オープニングの時制を交錯させながら「そして誰もいなくなった」式趣向に持ち込む語り口が鮮やかで、大いに期待させる(脚本・マイケル・クーニー)。ネタを割る所では、またかよといささか引いたが、その後もう一発盛り上げ改めて結末をつけるストーリーの工夫は画を凝ることばかりに懸命な今の風潮に抗している観で、いささか強引なのだが印象は悪くない。本当はあまり意味のない伏線を一所懸命に張っている。

囚人役の役者、出てきた時に歯のむきだし方がゲイリー・ビジーに似ているなと思ったら、息子のジエイク・ビジー。納得。
(☆☆☆★)


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