サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

日露修好150周年

2005-06-03 | ロシア系イベント
黒船一色の下田に「日露修好150周年」の影や形はあるのか!?
……あるにはあった。
下田開国博物館では、奥まった部屋でひっそりと特別展。
了仙寺の黒船博物館では、ほんの少々のロシア関連展示。

しかしどこを見ても、メインはペリーやハリスや唐人お吉。
ペリー来航・下田開港150周年なら去年やったのに、
これじゃ全然「ロシア」が全面に押し出されてないじゃないか。
つくづくロシアって観光資源にならないのねー。

気をとりなおして、日露和親条約締結の場となった長楽寺へ。
案内係のおばさまが、ソ連邦からの贈り物コーナーを前にして
とうとうたる名口調で解説してくださった時のこと。

「あるロシア女性が箱根で日本の入れ子人形を学び、
ロシアに広めたのが、このマトリョーシカでございます~」

これを聞いたロシア婦人Sさん、くってかかる。
「誰が!? それはなんと言う人です? いつのことですか?」
「そこまではわかりません。そう伝えられております~」
「違いますよ! そんなはずありません!
マトリョーシカは300年前からロシアにありますよっ!」

ひるまずに寺ゆかりの品々の解説を続けるおばさま。
が、ロシアにしか興味のないSさんとU氏は、
「ほら、Uさん! あそこにモジャイスキーの写真がっ!」
「おおっ! ほほうっ! あ、あっちにも」
と、あらぬ方ばかり見ていて聞いてない。

おばさま「こほん・・こちらの書状は新撰組の……」
S&U「えっ、新撰組がどうしてここにあるんですっ!」
おばさま「……それを、これからご説明いたしますんです!」

柔和なお顔を終始崩さなかったが、おばさまの語気は強かった。
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