サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

『勝手に帯広通信』第4号 体験教室

2013-11-09 | 『勝手に帯広通信』

しんしんと秋深まる。といっても去る10月27日の光景。
日高山脈を望むここは八千代牧場。

北海道に来たからには、やっぱり牧場に行かねば!
ということで、八千代牧場で定期的に開かれるチーズ教室に
軽い気持ちで申し込んだはいいが、なんと交通手段がナイ!
予約制の乗り合いバスしかなく、それも土日は運休。
帯広市内から約35㎞。さすがに歩くわけにはいかず、
往復ハイヤー(タクシーのこと)を調達。
片道8000円。高いチーズである。


こちらが教室の開かれる畜産物加工研修センター。

建物前には牛のベンチが。

ここで生乳からゴ―ダチーズをつくる過程を体験。
 
かきまぜては待ち、かきまぜては待つ。
途中ででてくる大量のホエーは捨ててしまう。
もったいないのでバケツいっぱいのホエーの中で
ジャブジャブ手を洗ってみると、ツルツルすべすべに!
 
四角くカットしたチーズを丸い容器にぐいぐい押しこみ
折り目がつかないように布でくるみます。
お豆腐みたいだった物体が、だんだんチーズらしくなっていく。

圧縮機にかけたら、また待つ。その間にお昼休憩。
牧場の牛を眺めながらお弁当を食べるつもりだったのに…。

牛はどこにいるのー??
なんと、放牧の時期はもう終わってしまったんだとか。
牧場には常に牛がいると思ったら大間違い!

そしてチーズも一日でできると思ったら大間違い。
圧縮の途中で本日の教室はおしまい。
翌日、塩づけの作業を施してからのお引き渡しとなるので、
もう一回、往復しないとならない。あー困った。
平日なら乗り合いバス(片道1000円)はあるけれど、
ハイヤーの窓から確認したところ、乗り合いバスの発着所
八千代ユースホステルは、八千代牧場から優に5㎞以上離れてる。
街なかを5㎞歩くのはなんてことないが、
どこまで行っても地平線~みたい一本道を、行きはまだしも、
帰りはチーズ2㎏担いで歩くのはかなりきつい。

困っていたら、車を出してくれた方あり。
というわけで…。

ただいま冷蔵庫の中には熟成中チーズが鎮座。
これを毎朝反転させております。
食べられるのは3~6ヶ月後。
チーズづくりがいかに手間暇かかる作業かを思い知る。
(詳しくは『銀の匙』単行本第8巻参照)

そして11月9日。秋晴れ!

ここは帯広郊外、とかち帯広空港にほど近い大正の長いも畑。
すぐそばを飛行機が飛んで行くここで、本日は長いも掘り体験。
帯広市食育推進サポーター事業の一環で、
サポーターの帯広大正農協青年部の皆さんの指導を受ける。

収穫は11月1日に始まったばかり。
ここに至るまでは、種イモの消毒、肥料やり、マルチ、
支柱・ネット張り、支柱や葉の撤去などなど
手のかかる作業を経ているのだそう。

青年部の皆さんの手ほどきを受けて、いざ実践。
長いもは繊細な野菜。土をかき分け、丁寧に掘り出していく。
長靴と軍手持参。雑菌を持ち込まないように
長靴の上にさらにビニールカバーを履いての重装備。

収穫した長いもがズラリ。
ちょっと慣れてきたかなー、というところで収穫体験終了。

トラクターも見学。重機萌え必見。

さて、農業青年たちの爽やかな笑顔に見送られて
次に向かったのは、とかち大平原交流センター。

こちらでは、別のサポーター、おびひろ打ちっ粉クラブの皆さんが
先ほど収穫した長いもを使ったそば2品をふるまってくださる。

 
冷たいおそばは、長いもをつなぎに使ったロール挽きの九割そば。
温かいトロロそばは、石臼挽きの八割そば、だそう。
それぞれに食感が違っておいしくいただく。
そば粉は川西産。小麦メインの十勝では珍しい。

こちらはゴボウのピクルス。
初めての味。諸々ごちそうさまでした!

試食しながら、長いもを使ったレシピのお話も。
帯広大正農協「若妻会」考案の「豚丼風焼きつくね」
というのにいたくそそられる。
レシピをいただいたので、早速試してみなければ。


じゃじゃーん!
お土産は自分で収穫した長いも2本。

十勝では市民が地域農業と触れ合える
こうした体験教室やイベントが数多く開催されている。
なるべく参加したいのだけど、やっぱりネックは足である。
今回は市役所からのバス移動だったので、
ちょっとした旅行気分も味わえて大助かり。
さあ、今晩は山かけだ!