サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

プロコ拾われる

2008-10-17 | プロコ日記裏話
仕込み5年……。ついにこの日がやってきた。
S先生、Uさんと最寄り駅で待ち合わせ、出版社との打ち合わせへ。
ようやくプロコフィエフ短編集出版のメドがたったのである。

「ちょっと訳してみましょうか」とS先生のお戯れから始まった
プロコフィエフ日記の部分翻訳。あくまでロシア語の勉強のつもりで
授業の一環でUさんと共に訳していただけのハズだったのに、
「ぜひ発表を」と来日ロシア人研究会会報に連載されることになり、
ついでにプロコフィエフが日本滞在時に書いた短編4作を訳出。
「プロコフィエフが日本滞在時にしたことを小冊子にまとめたい」
というS先生の野望を叶えるための資料はこれでひと通りそろい、
ああやれやれ、と作業はいったん終わるハズだったのに、
「むしろ短編集のほうが貴重だからこっちを全部訳したほうがいい」
との助言を多方面から受け、それから早くも足かけ3年。
ああ、長かった。特有のこのプロコ節からとっとと解放されたい!
と思うこと度々だったが、読めば読んだで面白いから困る。
かくしてようやく本年春には全編の翻訳が完了したのだが、
最初に出版企画を持ち込んだ出版社からはナシのつぶて。
業を煮やしてロシア研究の第一人者の先生方にご相談したところ、
しかるべき出版社につないでくださったというわけなんである。
しかもその出版社からは、偶然にもこの夏、ダーチャがらみで
書評依頼を受けたばかり。このご縁、ありがたく頂戴しよう。

というわけで、いつになるかは未定ですが、
プロコフィエフ短編集の日本語訳が世に出ることが決定!ウラ~!
だが問題は、Uさんと二人して、いかにS先生のたずなをさばくか。
研究者で、しかもロシア人のS先生は、時おり日本の常識から
突拍子もなく外れていくので、それをやんわり、かつ断固として
軌道修正していくのが我らの役目なのである。あ~やれやれ。
Comments (2)
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