年末のクリスマス、ロシア女性Sさんが腕をふるって
ロシアふう煮こごり「ハラジェッツ」を用意してくださった。
豚足と牛肉を煮込んで固めただけの
コラーゲンたっぷりのメニュー。
柔らかくてさっぱりしていて食べやすい。
…のはいいのだけれど、案の定始まった必殺喰え喰え攻撃!
「Uさん、おかわりは?」
「いえ、ダスタータチナ、じゅうぶんです」
今日の宴のことをすっかり忘れて昼食を食べてきてしまったUさんは
必死に抵抗するが、ロシア女性を拒むことなど誰にもできぬ。
「そんなはずないでしょっ!」と無理やりおかわりをよそわれ、
お気の毒なUさんは、苦渋に顔を歪ませながら食べ続け、
いましもリバース寸前である。
何しろ肉といったら肉!肉!肉!
付け合せは少量のピクルスだけなので、胃を休ませる暇もない。
あーよかった、何も食べてこなくて。
年明けて。再びSさんが腕をふるい、新年のディナーを用意。
オーブンから取り出されたのは、出た!鴨の丸焼きである。
しかし3人しかいないのに、まさか1羽丸ごと!?と恐れていると
「足がいい?おなかがいい?どっち?」とSさん。
よかった~、どっちかを食べれば許してくれるのね。
Uさんがおなかを所望したので、「じゃあ足を」と
リクエストすると、Sさんはやにわに包丁を振りかざし、
卓上で鴨を解体。そして取り分けられた腿肉を
手づかみで骨までしゃぶり倒す。
なんと野趣あふれる食卓風景だ。
しかしここで終わると思ったら大間違い。
「じゃあ、今度はどこ?どこを食べたいのっ!」と
次々肉を切りわけていくSさんに、前回学習したUさんは
はなから抵抗を放棄し、「ではそこを少々」と先手をうっている。
Uさんが少々だと、こっちにその分多く回ってくるではないか!
やけっぱちで食らいつき、ようやく皿が空になったかと思うと、
「じゃあ皮も食べましょう。パリっとしておいしいわよ」
とズブズブと包丁をぶっ刺して、皮をはいでいくSさん。
見る間に鴨は骨だけになっていき、こちらはもう腹がパンパン。
「おいしかったわねぇ。来週も友達を呼んで鴨を焼くのよ」
とご満悦のSさん。ロシア人、恐るべし!
ロシアふう煮こごり「ハラジェッツ」を用意してくださった。
豚足と牛肉を煮込んで固めただけの
コラーゲンたっぷりのメニュー。
柔らかくてさっぱりしていて食べやすい。
…のはいいのだけれど、案の定始まった必殺喰え喰え攻撃!
「Uさん、おかわりは?」
「いえ、ダスタータチナ、じゅうぶんです」
今日の宴のことをすっかり忘れて昼食を食べてきてしまったUさんは
必死に抵抗するが、ロシア女性を拒むことなど誰にもできぬ。
「そんなはずないでしょっ!」と無理やりおかわりをよそわれ、
お気の毒なUさんは、苦渋に顔を歪ませながら食べ続け、
いましもリバース寸前である。
何しろ肉といったら肉!肉!肉!
付け合せは少量のピクルスだけなので、胃を休ませる暇もない。
あーよかった、何も食べてこなくて。
年明けて。再びSさんが腕をふるい、新年のディナーを用意。
オーブンから取り出されたのは、出た!鴨の丸焼きである。
しかし3人しかいないのに、まさか1羽丸ごと!?と恐れていると
「足がいい?おなかがいい?どっち?」とSさん。
よかった~、どっちかを食べれば許してくれるのね。
Uさんがおなかを所望したので、「じゃあ足を」と
リクエストすると、Sさんはやにわに包丁を振りかざし、
卓上で鴨を解体。そして取り分けられた腿肉を
手づかみで骨までしゃぶり倒す。
なんと野趣あふれる食卓風景だ。
しかしここで終わると思ったら大間違い。
「じゃあ、今度はどこ?どこを食べたいのっ!」と
次々肉を切りわけていくSさんに、前回学習したUさんは
はなから抵抗を放棄し、「ではそこを少々」と先手をうっている。
Uさんが少々だと、こっちにその分多く回ってくるではないか!
やけっぱちで食らいつき、ようやく皿が空になったかと思うと、
「じゃあ皮も食べましょう。パリっとしておいしいわよ」
とズブズブと包丁をぶっ刺して、皮をはいでいくSさん。
見る間に鴨は骨だけになっていき、こちらはもう腹がパンパン。
「おいしかったわねぇ。来週も友達を呼んで鴨を焼くのよ」
とご満悦のSさん。ロシア人、恐るべし!