サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

吹替え訳その後

2007-04-18 | ヴァルシェブニキ・ドヴァラ
吹替え訳が5曲たまった。
ただの訳詞はもっぱら日本語の土俵で勝負すればよいのだけれど
音の制約があると、双方の言語を行きつ戻りつしながら
「音」を確かめる作業が欠かせない。
なのでどうかすると一日中、音を流しながらモニターの前で
ロシア語と日本語で交互に歌い続けることになって、
はたから見たら相当妙な光景にちがいない。

まず原曲を完璧にマスターして歌いまくる!これが重要。
舌に語感を覚えさせ、意味は考えずに絵を思い浮かべる。
で、聞こえる「音」と見える「絵」だけで言葉を選ぶ。
ロシア語のキメサビで「○○ア~」と終わる節では
意味よりもとにかく「あ行」で終わる日本語をあてたいし、
そう思って頭をめぐらせると、その言葉はちゃんとある。
それとか可愛い響きの言葉、とくにタイトルになっているような
言葉は活かしたいのだけれど、そのままでは意味が通じない。
ここはおおいに悩むところ。
でも、思いおこせば「カチューシャ」だの「サラファン」だのの
正確な意味を知ってる日本人がどれだけいるんだろう??
ってことは知らなくても想像力をかきたてられる、頭にこびりつく、
そういう言葉は残せばいいということだ。

そんなこんなの作業が楽しくて、
どうせなら日本語吹替えでレコーディングを!
と話は盛り上がり、昨日スンガリー西口店にて打ち合わせ。
キーが高すぎて自分では歌えないので人に歌ってもらうのだが、
ここへきて「どの音にどの言葉をのせるか」は
訳者の頭のなかにしかない、ということが判明してしまった。
つまり訳詞カードを渡しただけじゃだめで、
「歌唱指導」が必要なのである。

ランチどきのスンガリーでいきなり歌いだした我々に
隣席のサラリーマンから白い目が向けられたのは言うまでもなく…。
仕事でもないのに何やってんだか。
Comments (2)
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