サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

ヴォロネジのヴィタリーさん

2006-09-15 | ヴァルシェブニキ・ドヴァラ
このところこの話題ばかりで恐縮ですが……(笑)。
ロシア・ヴォロネジの子供芸能スタジオВолшебники Двора
「ヴァルシェブニキ・ドヴァラ」の生え抜きメンバーによる
『Звёзды молчат』(星は黙ってる)が事のほかいい。

メロディアスで哀愁たっぷり、ノスタルジックな曲調は、
お子ちゃま歌謡の域を超えた典型的ロシア・ポップス。
新味はないかもしれないし、世界的に通用するわけでもないけれど、
ローカルな大衆の普遍的情感に深く訴えるものがある点においては、
昭和歌謡ポップスに通じるところ大なのだ。
この曲、たぶん日本人好み!
夏の終わりの物悲しさが染みいる名曲です。

この子たちはほかにも、エスニック調のポップスや
ひたすら陽気なキッズ・ミュージックなどなどを器用にこなし、
かといって少年少女芸能団にありがちなフリークスっぽさもなく、
ロシアにしては珍しく、適度に洗練されてもいる。

いったい誰がプロデュースしてるのか??
と、そのことばかりが気がかりな日々であったが、
ついにその人、Виталий Осошник 氏にたどりつく。
ヴィタリーさんは、写真で見るとまだ若い!
見たところは40前。なのにこの道15年とか。
ペレストロイカからソ連崩壊、新生ロシア誕生への転換期、
混乱の渦に飲み込まれていったオトナたちを尻目に
新しい価値観を素早く身につけて浮上した新世代人たちがいたが、
彼もそのひとりであるのだろうか?

日本でいえば戦後の混乱期にもあたるあの時代、
ヴィタリーさんはいかにしてスタジオを立ち上げていったのか?
スリリングな物語がありそうだ。
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