自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「痛くない死に方」 11  救急車を呼ぶ意味

2017-12-29 05:20:40 | 推薦図書


P.150 「救急車を呼ぶ」ということは、

   蘇生、それに続く延命治療への意思表示です。



P.151 高齢の女性がある日の夕食の最中に、おかずを喉に詰まらせて
   目を白黒させながら呼吸停止しました。
   家族は慌てて救急車を呼びました。

   心臓マッサージでなんとか心拍は再会しましたが
   人工呼吸器を付けられました。
   2週間目には気管切開が施され、1か月後には胃ろうが造られました。

   ご家族はおばあちゃんのそんな姿を全く想定していませんでした。
   「穏やかな最期を迎えさせたい」と漠然とイメージしていましたが、
   その逆。「こんなはずじゃなかった」と後悔しながら
   私のところへ相談に来られます。
   
   蘇生処置で息を吹き返した後は、やがて延命治療に入ります。
   しかし一度開始された延命治療は、
   現在の社会状況では誰も中止できません。

   過去に家族の要望で延命治療を中止した医師が
   殺人罪で逮捕されたという歴史があるからです。


P.153 では、どうすればいいのか。

   末期がんや難病の終末期や老衰になったら、
   大きな病院に主治医がいても、
   往診してくれる「かかりつけ医」を別に持つことです。

   「病院の専門医」と「地域のかかりつけ医」の二刀流です。

   これが高齢化社会での医療の基本型となりつつあります。
   どんなことでもまず「かかりつけ医」にご相談を。

   救急車を呼ぶ際も、
   できるだけ「かかりつけ医」に相談してからにしましょう。


   (中略)呼ぶか呼ばないかは、最終的にはご家族の判断によります。
   もし呼ぶなら、それがどういう意味を持つのか、
   しっかりシミュレーションしてから呼んでください。
コメント
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