自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「痛くない死に方」 7  平穏死できない現実

2017-12-25 05:53:54 | 推薦図書


P.110 「8割の人が平穏死を望んでいるにもかかわらず、
   8割の人が平穏死できない」のが現実です。
   これは「平穏死」という言葉の生みの親である石飛幸三先生の言葉。

私の母も含めて、私も友人たちも「平穏に逝きたい」と望み、望んでいました。
でも現実は??
私は昨年3月、母の看取りをして、その現実を垣間見ました。
母は、早くから尊厳死協会に入り、家族にも日常的にその話をし、
在宅では不安となった時、老健への住み替えも自分で判断し、
痛みはあったものの、不要な延命措置は免れました。

何故か?
それは母が、「尊厳死(平穏死)」を望む、と文章にしていたからです。
そして、私達家族がそれを叶えてくれる場所を必死で探したからです。
役に立ったのは小笠原文雄医師と上野千鶴子さんの対談本とか、
田中奈保美さんの「枯れるように死にたい」、石飛医師など数人のお医者さんの本で、
それらを読み、終末期の病院の扱いを勉強していたからです。

今、身近な友人たちが在宅医療の何たるかをあまり知らず、
「不要な延命措置だけは、しないつもりだよ」という現実がもどかしいです。

この本の著者・長尾医師が言うように、
平穏死の条件・その1 「平穏死できない現実を知ろう」
そのためには、この本を買って、読まねば始まりません。

私は自分のメモのために要点だけをブログに書いています。
それは自分のためであって、ブログの読者の皆さんが
「本を買わないでも、まとめてくれてるからラッキー」と思われては
困ります。

介護をしている人は、なるべく<悲惨そうな未来>を見たくないでしょう。
でも、最後はいつか来ます。1年後か10年後か分かりませんが、
その逝き方(逝かせ方?)は介護されているご本人と、介護者と、
看取りグループが協力し合うことで達成されるのです。

是非、是非、現実を学んでください。

   
コメント
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