北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

時代は「マスからローカルへ」

2018-02-19 23:45:45 | Weblog

 病気で手術をした知人の退院祝いのために、知人宅に仲間が集まりました。

 「実は昨年の春ころから体調が悪いことに気が付いていた」という知人でしたが、やはり体調不良に気がついたなら、早めに病院で診察を受けてほしかった。

 自分がそうなったら、というシミュレーションにして、健康に気をつけたいものです。


    ◆


 静岡の掛川市からお見舞いに駆けつけて来た友人は、掛川市と道東の町との間でローカルな町同士の産物の売り買いを「互産互消」と称して、力を入れています。

 地方都市が揃いも揃って、東京など大都市をターゲットにしているようでは、大都市に上から目線で見透かされてしまう、という発想で、敢えてローカル同士の繋がりを見せつけてやろうではないか、と意気込んでいます。

 地方同士が仲良くやる組み合わせが増えれば、大都市の方から「なぜうちに媚びてこないんだ?」と気になるはず、という目論見ですが、そういう考えが、なかなか浸透しない、と苦笑い。

 「ちょっとシンボリックに、『東京を無視しろ』と言う事があるんですが、それを聞いて『私たちは都会を相手にしないとやれないじゃないですか』と真顔で言っているんです。でもそれじゃあ、あまたある地方都市に埋没してしまう」
「なるほど」

「そもそも大都市でまともに戦おうと思うと、巨額の宣伝経費をかけなくてはいけないし、それに対するリターンもそれほど期待はできません。だから人と人とのつながりを生かして、少額の経費だけれど高いリターンが期待できるような実績を地道に積み上げるべきだと思うんです」

 自分たちの立ち位置を、ちょっと離れたところから俯瞰してみることができれば、そういうやり方の真理もわかるのですが、地域の中で暮らし続けていると、外からどう見えるか、ということの想像ができないのかもしれません。

 国も奇特な人も、誰も自分たちを振興してくれたりはしません。

 自分たち自身が自分たちの産物を評価して、戦略的な取り組みを行うことができれば、きっと物は売れていくし、その過程で得られる繋がりと関係性が、新たな財産になっていく。

 これからの時代は、「マスからローカルへ」。そこに気が付いて実践できるかどうかが問われているような気がします。


 

コメント
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