駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

ナイロン100℃『カラフルメリィでオハヨ』

2010年01月13日 | 観劇記/タイトルか行
 本多劇場、2006年4月20日ソワレ。

 みのすけ少年(みのすけ)は病院にいる。海がそばにあるらしく、波の音が聞こえる。何故そこにいるのかはわからない。窓のない病室でときどき祖父のことを思い出したりしている。一方とあるごく普通の家庭では、ボケ始めてしまった祖父(山崎一)とその息子夫婦(大倉孝二、峯村リエ)、高校生の娘(馬渕英俚可)、医大を目指す浪人の居候(小松和重)が同居している。祖父の耳にはいつも波の音が聞こえている…作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ。1988年初演の舞台の四演目にして最終予定公演。作者唯一の私戯曲。

 余命わずかと宣告された父親の病床で書いた戯曲だそうで、当然そういった感情が強く出ているのですが、再演のたびに洗練されてはいっているようで、それが暑苦しいとか乗り切れないとかいうことはありませんでした。
 実際これぞ舞台、という作りになっていますしね。

 でも、感動したかとかおもしろかったかとか何か感じたかとか言われれば、どうだろう…微妙かも…すみません。

 大倉孝二はあいかわらずこういう繊細なというか神経質そうな普通の男性の役がいいなあ、と印象に残りました。
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