駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『Piano’s Conversation 2021』

2021年11月04日 | 観劇記/タイトルは行
 オーチャードホール、2021年10月30日15時。

 山下洋介と横山幸雄によるピアノ二台のセッション。山下さんはシャツに柄のベストに白パンツといかにもジャズマンな出で立ち、横山さんはボディがちょっと凝ったデザインの黒燕尾でこちらはクラシック。
 第一部はベートーヴェンの「運命」から第1楽章からスタート。主に横山さんがオケ部分を真っ当に弾き、山下さんが自在に絡んでいたんだと思いますが、音が厚くて圧巻でした。続いて山下さんのソロでラヴェルの「ボレロ」、これまた鮮やか。そして横山さんのソロでショパンの「ポロネーズ」第6番、熱くて華やかで素晴らしかったです。そしてまたデュオで、ショパンの「ノクターン」2番と山下さんのオリジナル「キアズマ」。とてもおもしろかったです。
 第二部はお互いのリクエストということで、山下さんはとても洒脱な「ティー・フォー・トゥー」、横山さんはこれまた華やかな「アヴェ・マリア」を披露。そしてまたデュオで、ガーシュウィンの「3つのブレリュードより第2曲」、「ラプソティー・イン・ブルー」。のだめと千秋先輩の演奏もかくやという圧巻の絡みでした。アンコールはジャジーかつ雄大な「赤とんぼ」で、素敵な夕焼けが見えた気がしましたよ…!
 山下さんを立てつつ、またその反応を見つつ横山さんが上手く司会もしていましたが、満場の客席を嬉しそうに眺める山下さんの姿が印象的でした。これで六千円とはお安いなあ…久々に豊潤な音に包まれた、リッチな時間になりました。


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