浅草九劇、2023年8月31日18時半。
とある小さなロッククラブ「Debai」。そこには日々なんとかクラブを営んでいるギタリストのイ・ウビン(この日は瀬戸かずや)と、メインボーカルのク・ボナ(宇月颯)がいる。あるとき、毎晩クラブを訪れていた女性に心奪われたボナは、彼女に手紙を渡すが…
Originally directed by Daljoong Kim,Written and Lyrics by Geeyul Yun,Music by Jeong A Park。演出/加古臨王、脚本・歌詞/月森葵、音楽監督/オレノグラフィティ。韓国・大学路で繰り返し上演されている衝撃作の日本初上演、全1幕。
もともと小さいハコで、ステージもなんとでもセッティングできるような劇場ですが、今回は主に2箇所にステージが作られ、間をつなぐルートも3本あり、観客は丸椅子に座ってどこを向いて観てもいい作りにしていました。ライブハウスの中でそのまま彼ら、彼女らのライブステージを観ているような、そしてそのまま彼ら、彼女らの物語に巻き込まれていくような…な臨場感を目指した、ということでしょう。
ただ私はノリが悪い客なので、というかライブではなくミュージカルを、物語を観に来ているつもりなので、話を始める前に何曲も歌われて手拍子を強要されるのが苦痛でした。これは『ムーラン・ルージュ!』も同様でした。ま、あきらやとしちゃんを間近で観られるのは楽しかったし、としちゃんは優しいので、自分のペースで盛り上がってくれればいいからね、みたいなアナウンスをしてくれましたが…
で、そのライブは、としちゃんの歌がちゃんとしていることはわかるんだけれど、歌詞は聞き取れないし私は別にロックが好きでも嫌いでもないので響かないし、なのでなおさら話を早く始めてくれ、と思ってしまったのでした…あとはお衣装の観察をしていました(^^;)。ボラが金髪でパンツで黒と赤、ウビンが黒髪でフレアーロングスカートに見えるキュロットで黒と緑、というのはコンビとして美しいなあ、とかね…ボーカルとギター、ってのもバンドの基本ですもんね(ああ『EXIT』の続巻はいつ出るの…(ToT))。ところでこの公演は役替わりが3パターンあって他の2組は男性が演じているわけですが、男性のお衣装のイメージもこんな感じなのかしらん? 韓ドラを見ているとときどき感じますが、そして日本でもまあそうですが、男女どちらにも使う名前ってものがあるんですよね。でも件の観客はどちらも女性のままなんでしょうね、そこはナチュラルでよかったなあ。
というかテハンノでも男女どちらででも上演されているのかなあ? 特に性差はない作品だと言えば言えますもんね、おもしろい企画だと思いました。
で、肝心の話は…なんかよくわかりませんでした。というかよくあるものでしかなかった…? ボラは途中でライブをやめることもしょっちゅうで、精神的に不安定なようで、手首に自傷のあとがあったり薬に頼っているらしい様子が描かれます。孤児で、父親と同じ名をつけられていて、好意を感じて手紙を渡した女性は若くして自分を産んだ母だと判明し、しかし彼女はその後ライブハウスに来なくなったので自分が殺してしまったのかと怯え、記憶が混濁し、狂乱し…どうやらそれで彼女は病院に収容され隔離され治療をされているらしく、つまりライブハウスも彼女の脳内だけのもの、ライブステージも妄想、コンビのウビンもまたイマジナリー・フレンド、ないしもうひとりの自分…ってこと、なんですよね?
でも母親が死んだのはボナのせいではなく、自殺だった…? でもあの縄、なんか処刑されるときのものみたいでもありましたよね…このあたり、よくわかりませんでした。で、ボナはウビンとともにこのライブハウスを、つまり病室を?出ることにし、実際の客席の出口から外へ出て行って、幕…というか幕はないハコなので暗転、以後ラインナップへ、みたいな構成でした。
でもなんか正直、何がそこまでボナのトラウマになっているのか、それがどう解決されたのかが私にはよくわからなかったのでした…しょぼん。ダメ観客ですみません…
ともあれ90期ふたりの熱演は楽しく観ましたし、グランド・ミュージカルばかりでないOGの活躍は頼もしいものです。さらに領地を広げていってほしいなと思いました。
とある小さなロッククラブ「Debai」。そこには日々なんとかクラブを営んでいるギタリストのイ・ウビン(この日は瀬戸かずや)と、メインボーカルのク・ボナ(宇月颯)がいる。あるとき、毎晩クラブを訪れていた女性に心奪われたボナは、彼女に手紙を渡すが…
Originally directed by Daljoong Kim,Written and Lyrics by Geeyul Yun,Music by Jeong A Park。演出/加古臨王、脚本・歌詞/月森葵、音楽監督/オレノグラフィティ。韓国・大学路で繰り返し上演されている衝撃作の日本初上演、全1幕。
もともと小さいハコで、ステージもなんとでもセッティングできるような劇場ですが、今回は主に2箇所にステージが作られ、間をつなぐルートも3本あり、観客は丸椅子に座ってどこを向いて観てもいい作りにしていました。ライブハウスの中でそのまま彼ら、彼女らのライブステージを観ているような、そしてそのまま彼ら、彼女らの物語に巻き込まれていくような…な臨場感を目指した、ということでしょう。
ただ私はノリが悪い客なので、というかライブではなくミュージカルを、物語を観に来ているつもりなので、話を始める前に何曲も歌われて手拍子を強要されるのが苦痛でした。これは『ムーラン・ルージュ!』も同様でした。ま、あきらやとしちゃんを間近で観られるのは楽しかったし、としちゃんは優しいので、自分のペースで盛り上がってくれればいいからね、みたいなアナウンスをしてくれましたが…
で、そのライブは、としちゃんの歌がちゃんとしていることはわかるんだけれど、歌詞は聞き取れないし私は別にロックが好きでも嫌いでもないので響かないし、なのでなおさら話を早く始めてくれ、と思ってしまったのでした…あとはお衣装の観察をしていました(^^;)。ボラが金髪でパンツで黒と赤、ウビンが黒髪でフレアーロングスカートに見えるキュロットで黒と緑、というのはコンビとして美しいなあ、とかね…ボーカルとギター、ってのもバンドの基本ですもんね(ああ『EXIT』の続巻はいつ出るの…(ToT))。ところでこの公演は役替わりが3パターンあって他の2組は男性が演じているわけですが、男性のお衣装のイメージもこんな感じなのかしらん? 韓ドラを見ているとときどき感じますが、そして日本でもまあそうですが、男女どちらにも使う名前ってものがあるんですよね。でも件の観客はどちらも女性のままなんでしょうね、そこはナチュラルでよかったなあ。
というかテハンノでも男女どちらででも上演されているのかなあ? 特に性差はない作品だと言えば言えますもんね、おもしろい企画だと思いました。
で、肝心の話は…なんかよくわかりませんでした。というかよくあるものでしかなかった…? ボラは途中でライブをやめることもしょっちゅうで、精神的に不安定なようで、手首に自傷のあとがあったり薬に頼っているらしい様子が描かれます。孤児で、父親と同じ名をつけられていて、好意を感じて手紙を渡した女性は若くして自分を産んだ母だと判明し、しかし彼女はその後ライブハウスに来なくなったので自分が殺してしまったのかと怯え、記憶が混濁し、狂乱し…どうやらそれで彼女は病院に収容され隔離され治療をされているらしく、つまりライブハウスも彼女の脳内だけのもの、ライブステージも妄想、コンビのウビンもまたイマジナリー・フレンド、ないしもうひとりの自分…ってこと、なんですよね?
でも母親が死んだのはボナのせいではなく、自殺だった…? でもあの縄、なんか処刑されるときのものみたいでもありましたよね…このあたり、よくわかりませんでした。で、ボナはウビンとともにこのライブハウスを、つまり病室を?出ることにし、実際の客席の出口から外へ出て行って、幕…というか幕はないハコなので暗転、以後ラインナップへ、みたいな構成でした。
でもなんか正直、何がそこまでボナのトラウマになっているのか、それがどう解決されたのかが私にはよくわからなかったのでした…しょぼん。ダメ観客ですみません…
ともあれ90期ふたりの熱演は楽しく観ましたし、グランド・ミュージカルばかりでないOGの活躍は頼もしいものです。さらに領地を広げていってほしいなと思いました。
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