駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

劇団メリーゴーランド『不埒な花は誘惑する』

2017年03月12日 | 観劇記/タイトルは行
 神楽坂THE GLEE,2017年3月11日20時(初日)。

 19世紀なかばのイギリス南西部。片田舎にある植物学者ブライアン・ラングフォード(斎桐真)の研究小屋に怪しげな男がやってきた。男はアメリカの実業家ジャック・レミントン(華波蒼)で、学者の研究するある花が欲しいと言う。そこに秘密警察を名乗る謎の女クレア・アイビー(羽良悠里)が飛び込んできて…三人の抱える秘密、そして思いもかけない真実とは?
 脚本・演出/平野華子、俵ゆり、作曲/内海治夫、振付/俵ゆり、平野華子。全1幕のミュージカル・コメディ、フィナーレ付き。

 前回公演の感想はこちら
 密室縛りの特別公演は前回までがふたり芝居、今回は三人芝居。ふたり芝居だといろいろあってもある種のラブストーリーに帰結する気がしますが、三人となると一気に話が多彩になって、「二対一、あるいは一対二、あるいは一対一対一、というふうに目まぐるしく変わる関係性」を十分に楽しめました。設定からして当初は『愛短』か?とか思いながら観ていたのですが、その後も二転三転意外や意外、様々なモチーフを取り込みつつもユーモラスな台詞回しとキャラクターのドタバタで見せる魅せる。毎回本当に感心します。
 しかしクレアのせっかくの「あなたのことが好きだったのよ!」みたいな告白はスルーというか未回収のままだった気がしますが、いいのかしら…(笑)まあジャックは大富豪ってこともあるんでしょうけれど女の子に囲まれてモテモテなプレイボーイなようなので、クレアももうちょっと考え直した方がいいのかもしれません。天才だけどオタクで変人、でも今や立派ないい男に育ったひよこ豆ちゃんのブライアンの方がいいかもしれないしね…?(笑)
 と、三角関係の夢が見られるんだからやはり三人キャストがいると世界は広がります。桐真くんの加入は大きいですね。舞台度胸もありそうですしとてもチャーミングな役者さんだとお見受けしました。本公演も楽しみです。


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