映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ブルース・ブラザース(1980年)

2019-07-20 | 【ふ】

作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv7951/

 

以下、wikiよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 ジョリエット・ジェイクは強盗を働き、3年の刑期を終えてシカゴ郊外の刑務所(ジョリエット刑務所)を出所し(仮出所;判決は懲役5年)、弟のエルウッドが彼を迎えに来た。兄弟はかつて育ててくれたカトリック系の孤児院に出所の挨拶に行くが、そこで、孤児院が5,000ドルの固定資産税を払えないため立ち退きの瀬戸際にあることを知る。孤児院の危機を救うため援助を申し出る二人だが、犯罪で得た汚れた金は要らないと逆に女性院長に追い払われてしまう。

 何とか孤児院を救いたい二人はかつて孤児院で世話を焼いてくれたカーティスに相談すると、ジェイムズ・クリオウファス牧師の移動礼拝に出席することを勧められる。気乗りのしないジェイクをエルウッドがプロテスタント教会での礼拝に無理矢理連れてくると、クリオウファス牧師の説話を聞いていたジェイクは突然神の啓示を受ける。「汝 光を見たか?」「そうだ!バンドだ!」

 こうしてふたりは、昔のバンド仲間を探し出しあの手この手でバンドに引き入れ、音楽で金を稼いで孤児院を救う「神からの任務」に立ち上がったのだが、行く手にはイリノイやシカゴの警官、州兵、マッチョなカントリー・ミュージック・バンド、ネオナチ極右団体、そしてジェイクの命を付けねらう謎の女が待ち受ける。

 あらゆる伝手を使い、満席となった会場で“凱旋コンサート”を催し、舞台裏でレコード会社の契約を受けた二人はレコーディングの前払金として現金10,000ドルを受け取る。孤児院存続に十分な資金を得た二人はブルース・モービルに乗って追手を振り切りシカゴ市本庁舎に到着、クック郡を担当する窓口で期限前に納税を済ませるも、州警察や軍隊の総動員によって身柄を拘束され刑務所に収監される。

 刑務所の食堂施設でエルヴィス・プレスリーの“監獄ロック”を演奏するバンド一同とブルース兄弟。

=====ここまで。

 今回は、movie walkerのあらすじよりも、wikiの方がスッキリまとまっていたので。

 

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   午前十時の映画祭10にて鑑賞。今年で最後と言われれば、まあ、普段なら足を運びそうもない作品でも“見ておかないと損”みたいな気持ちになるのと、本作が大好きだという映画友の熱心なお誘いもあって、見に行って参りました。

 本作は時々TV放映していたのをながら見したことがあるくらいで、ハッキリ言ってただの“おバカ映画”くらいの印象しかなく、今回初めて最初から最後までちゃんと見た。……結果、食わず嫌いだったと反省。確かにおバカ映画ではあるけど、気の利いたコメディで、すごく面白かった!

 

◆黒いスーツに黒い帽子に黒いサングラス

 話の中身は、、、まぁ、どーってことない。本作の見どころは、やはり音楽(歌)と踊りのミュージカル的な部分と、ハチャメチャな展開に尽きる。

 とにかく、主演2人ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが、実に良い。出所した兄を、弟がパトカーの中古車で迎えに来るっていう出だしで、ぷぷっ、、、って感じ。

 そもそもあの出で立ちが効いている。全身黒ずくめで、風呂に入っているときも、あの黒い帽子と黒いサングラスは外さない(でも、ベルーシが最後の方でちょっとだけサングラスを外す場面があるんだけど、、、意外なパッチリお目々がカワイイ!)。おまけに2人は終始ほとんど笑わないのに、見ているこっちは何か笑っちゃう。ベルーシの小太り(失礼!)な体型な割に動きが俊敏(バック転繰り返すシーンはお見事!)で、弟役のダンとの凸凹コンビっぷりが面白さを演出しているのよね~。

 同じ笑いでも、無理して観客を笑わせようと必死なイタさが感じられるのは見ていて辛いが、本作は、そういうイタさがない。もう、あの2人がスクリーンに映っているだけで可笑しいくらい。ヘンなギャグとかもないし、受け狙いな過剰演技もなく、おバカに徹した洗練されたエンタメ・コメディに仕上がっているのが素晴らしい。1980年制作で、確かに車や街並みはそれなりに時代を感じるが、映画としてはゼンゼン今でもOK。

 謎の女に、バズーカぶっ放されて建物ごと生き埋めになったり、機関銃乱射されて撃たれたりするんだけど、この兄弟は死なない。平然と立ち上がって、次の行動へと移る。このリアリティのなさが逆に笑いの要素になってしまっているのがスゴい。

 まあ、あとは有名な終盤のカーチェイスシーン。一体何台のパトカーをムダにしたんだよ? てなくらいに、もの凄い数のパトカーに、兄弟たちが乗るオンボロ中古パトカーを追跡させ、ことごとくクラッシュしていくザマは、皮肉なんだろうね。他にも宗教やら政治やら警察やらを皮肉るシーンがあちこちに出て来て、本作を“気の利いたコメディ”と思った所以。やっぱり、コメディはこうでなくっちゃね。

 

◆スゴい出演陣に圧倒される。

 出演者たちがもの凄い豪華で、ビックリ。ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ等々、まあ、音楽が重要な映画だってことを差し引いても、これらのメンツを揃えているのはスゴい。実際、彼らは作中でその素晴らしい歌声を披露してくれていて、これだけでもスクリーンで見る価値があるってもの。

 ほかにも、ちょい役で、ツイッギー、チャカ・カーン、キャリー・フィッシャーなどがズラリ。ジョン・キャンディまで出ている!! いやぁ、、、こんな豪華キャストだったとは。

 バンドを無事に再結成させた後に、どこかの居酒屋で演奏するシーンで、ステージ前には金網が張ってあって「何だコレ、鳥カゴかよ!?」みたいなセリフを(確か)弟が吐き捨てるように言うんだが、金網のある理由がその後の演奏シーンで分かる。客たちは演奏に不満があると、容赦なくカップやら食べ物やら酒瓶をステージに向かって投げつけてくるのだ。もう、このシーンも、ほとんどお笑い。

 ラストの、シカゴの市庁舎でのシーンも、カーチェイス同様、過剰な警察官の数をあちこちに溢れさせて、警察を小バカにしている。やり過ぎなんだけど、でもイヤミじゃないというか、ただただおバカね、、、と笑えるのが良い。

 イタいコメディと、イタくないコメディの差って何なんだろうか? イタくないコメディだって、絶対に笑わせてやろうと思って作っているはず。まあ、見る人の感性にもよるから、私から見てイタくないコメディを、イタいと思う人もいるだろうし、逆もあるんだろうけれど、、、。でも、本作みたいに長く名画として多くの人に評価されているコメディは、やっぱりそれなりに洗練されたコメディと言っても良いのでは。

 久しぶりに良質なコメディ映画を見た気がします。 

 

 

 

 

 

ジョン・ベルーシはこの数年後に亡くなっている、、、。

 

 

 

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