②につづき
《2日目》 つづき
◆大塚国際美術館
この美術館はHPの展示フロアマップを見れば分かるが、階が上がるごとに、時代が下るように展示がされている。最上階が現代の作品ってこと。
で、私が一番見たいのは、やっぱりルネサンス~近代なので、地下2階と地下1階を主に巡ろうと決めていた。時間が余れば、中世辺りも見たいと思っていた。
滞在時間計4時間のうち、冒頭の1時間弱は学芸員さんの解説だったから、正味3時間ちょっと。しかも昼食時間やお土産ゲット時間もとらねばならないとなると、とにかくお目当てにGo!
……というわけで、まずは地下2階へ。テッツィアーノ、ファブリアーノ、ラファエロ、ボッティチェリ、、、とまあ、これでもかと続く名画の数々。撮った写真はイロイロあるけど、ここで全部載せても意味がないので、敢えて精密複製画を展示するというこの美術館の存在意義を感じられたものを少し。
① 修復前vs修復後
修復前と修復後が同じ部屋に!
ご存じ、ダ・ヴィンチの最後の晩餐。これはやっぱり、本物の作品では見比べることは不可能だから面白い。奥行きの描き方に特徴があるのは有名だけど、こうやって、左右反対方向から同時に見比べられるってのも面白いよねぇ。
さて、左と右、どっちが修復前でしょう? 答えは以下のとおり。
修復前
修復後
② 立体的な再現
ゴヤの家が再現されている
ゴヤが晩年に手掛けたという“黒い絵”が「聾者の家」に配置されたままに再現されている。これ、見たかったんだよねぇ、、、。何年か前に東京でゴヤ展でもサトゥルヌスとか来ていたけど、こんな風に再現されているのは滅多に見られないもんね。プラドではどんな風に展示されているのかな……。
モネの「大睡蓮」
こうして見ると、いかに大作かということが実感できる。遠くから連作を一望できるのも面白い。
③ 幻の名画
焼失した「ひまわり」
ゴッホの「ひまわり」は全部で7枚あるけれど、そのうちの1枚は、日本で燃えてしまって現存しない。でも、忠実にそれを再現した上、7つのひまわりを並べて見比べることが出来る。もう、絶対に本物を目にすることは出来ないけど、こんな絵だったんだろうなぁ、、、という以上の味わいを感じられるのも、この美術館の面白いところ。
7つの「ひまわり」がズラリと並ぶ様は壮観
「ひまわり」を集めた展示は、企画展などで実現しているみたいだけど、焼失した作品も全部含めて、、、ってことになると、やっぱり不可能だもんね。複製画とは言え、面白いなぁ、と思った。
門外不出の「ラス・メニーナス」
昨年のプラド美術館展で、隣の「皇太子バルタサール・カルロス騎馬像」は現物を拝めたけれど、ラス・メニーナスは門外不出だから、プラドに行かない限り絶対に見られない。というわけで、死ぬまでに見られるかどうか分からないけど、実物大で精巧に再現された複製画で、本物の“感じ”だけでも味わえるのは、ちょっと嬉しい。しかも名画が並んでいるし。
④ 画家の部屋
本物の名画は世界のあちこちの美術館に散在していることが多いけど、ここで、一堂に会している。
フェルメールの部屋
レンブラントの部屋
カラバッジオの部屋
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それにしても、美術館は楽しいけど、疲れる。寸暇を惜しんであちこち歩き回り、さすがにくたびれたので、ランチで休憩。
その名も「ヴィーナスカレー」
お皿の形がまさにヴィーナスが生まれ出て来た貝殻の形! 具は、もちろんシーフード&鳴門のさつまいも! 何と1,000円。まあ、こういう所のレストランなのでお高目なのは想定内。でも、味はなかなかイケましたよ。具もたくさん入っていたし。
これは、地下2階にあるカフェ・ド・ジヴェルニーというレストランでいただきました。で、このレストランの前には、モネの睡蓮をイメージした池がある。
なかなかキレイな池でした
トイレにもルノワールが、、、
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あとは、私が個人的に好きな絵を少し、、、
「我が子を喰らうサトゥルヌス」 ゴヤ
「夢魔」 フュースリ
「波間のたわむれ」 ベックリン
……ほかにもイロイロ撮ったんだけど、キリがないのでこの辺で。
この美術館、建築費だけで約200億円、複製画の展示権利費用や複製画の制作費、額装などで約100億円、、、だとか(あれ、建築費とその他費、逆だったかも)。それだけの私財を投じて、このようなユニークな美術館を造ろう! と発想したことが凄いと思う。美術館というよりは、アミューズメントパークに近い。もう一度くらい、しばらくしてから訪れても良いかも。
そして、これがあの恐怖のエスカレーターの上からの眺め。
怖っ!
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15:45の集合時間が近付いて、バスに駆け込むと、どうやら私が最後だったみたい。でも、まだ3分前くらいだったんだけどな~。このツアー、皆さん集合が早い早い。これから、屋島(香川県)まで移動。
1時間半ほどで屋島に到着。ここで、屋島寺を訪ねる。
屋島寺近くの展望台からの眺め 見えているのは男木島(小さい方)と女木島(大きい方)
高松方面
この展望台からこの素焼きの皿を投げる“かわらけ投げ”を体験
かわらけ投げ、初めてやってみたけど、結構難しい。お皿のくぼんでいる方を下にして、フリスビーを投げるみたいに、横に力を抜いて腕を振り切るように投げるとキレイに遠くに飛んで行ってくれる。願い事をしながら投げ、遠くに飛ぶと願いが叶うらしいけど、遠くに飛ばすことに必死になってしまって願い事なんぞしている余裕はまるでナシ。ま、大した願い事もないので良いんだけど。
屋島寺
途中から雨も降ってきて、皆で慌ててバスへ戻る。屋島では40分くらいだったかな、、、滞在時間は。短かったけど、ガイドのおじさんが面白くて楽しゅうございました。
この後、倉敷へ移動。もう、2本も橋を渡ったので、さほど感激するわけでもないけど、これがあの“瀬戸大橋”かぁ~~、とやっぱり写真を撮ってしまう。
瀬戸大橋を渡ったど~~!
というわけで、倉敷に着いたのは7時過ぎ。もはや事前に調べたお店に夕飯を食べに行く気力はとっくに失せ、宿の近くのコンビニで夕飯を適当にみつくろって、部屋で食べて、疲れ果ててすぐに寝ました。
はぁ、、、やっぱり広すぎる美術館巡りは、楽しかったけど疲れた、、、。
明日は大原美術館です~!
④につづく
大塚美術館、めちゃ広いのでつかれたでしょ!?笑
私もずいぶん昔に一度だけ行きました。
でも、すねこすりさんみたいに存分に味わってなかった気がします。
ゴッホのヒマワリが7つ全部とか、確かに貴重な展示ですよね。
それからゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」がお気に入りとは!!!
私実は、プラド美術館にも行ったことがございまして、現物を観ました。えへへ。(自慢してすみません・・)
エレベーター!!!下りのアングルのほうが迫力ありますね!!!
これは怖い!!!って言ったことあるのに忘れてるんかな・・??
機会があったら、また行きたいです!!
ほいで、倉敷では行きたかったお店ってどこだったのでしょう??
何を食べさせてくれるお店??
激疲れでした〜。
街歩きとは違う疲れというか…。まぁ、でも楽しいことで疲れるのは良いんです。
プラド、行かれたなんて何と羨ましい…。
ゴヤの黒の絵はどんな風に展示されているんでしょうか?
サトゥルヌスは、プラド展で見ることができたんですが、ラスメニーナスは行かないと見られないですもんね…(´-`)
この眺め、怖いでしょ! ホント怖かったです。今まで事故とか一度もなかったんでしょうか…?
倉敷の夜は、駅の近くにある洋食屋さんか、家庭料理のお店を狙ってたんですが、もう、ヘロヘロでそれどころじゃありまへんでした(^^;;
最近の複製画は質がいいし、それなら見る価値がありますね。
不見識でございました。
アートな時間を堪能されたご様子!私はアートにはとんと門外漢で💦でもロンドンのナショナルギャラリーとか、じっくり見て回りたいな~。
名画よりもカレー!美術館内のカフェって、何だか大人の空間って感じで素敵。
あ!我が子喰いと夢魔!小さい頃、大好きだった世界妖怪図鑑に出てた怖い絵!プラドで本物を見たいな~。
四国はそんなに遠くないし、夏は体が暑さで麻痺するので涼しい芸術の秋にでも行ってみよっかな~。
「複製画しかない美術館になんの価値があるのか」って、私も前は同じこと思ってました。数年前に、とあるレクチャーで、中野京子さんが、一度は行っても良いと思う、みたいなことをサラッと言っていて、それで興味を持ちました。まぁ、記事にも書いたように、美術館というよりアミューズメントパークと思って行くと楽しめるかな、と思います。触れる名画ってのも面白いです。
たけ子さん、こんばんは☆
私も、絵を見るのは好きだけど、まるで見る目ないし無知なんで、却って楽しめたのかも。見たことある絵があっちにもこっちにも…ってだけでも楽しいです。よろしければ是非(^^)
お、たけ子さんと絵の趣味合いそう!? わーい(^^♪
交流戦ぶっちぎり最下位で、こんなんじゃ優勝しても到底日本一など夢のまた夢…。。。