映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

はちどり(2018年)

2020-07-11 | 【は】

作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv70609/

 

以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 1994年、空前の経済成長を遂げる韓国のソウル。

 両親、姉、兄と共に集合団地に暮らす14歳のウニは、学校に馴染めず、違う学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。小さな餅屋を切り盛りする両親には子供たちと向き合う余裕はなく、父は長男である兄に期待。しかしその兄は親の目を盗みウニに暴力を振るっていた。

 そんな中、ウニが通っている漢文塾に、どこか不思議な雰囲気を漂わせる女性教師ヨンジがやってくる。ウニは自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに心を開くように。入院したウニの見舞いに訪れたヨンジは、誰かに殴られたら黙っていてはいけないと静かに励ました。

 ある朝、ソンス大橋が崩落。いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯での出来事だった。

 まもなく、ヨンジから一通の手紙と小包がウニの元に届き……。

=====ここまで。


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 某全国紙の評でベタ誉めしていたのと、他に見たい映画との時間の兼ね合いで見てみることに。何しろ、韓国で最も権威のあるといわれる青龍賞とやらを、あの『パラサイト半地下の家族』をおさえてゲットしたとのことで、新聞でも激賞していた。

 ……で、見終わってみての感想だけれど、何とも感想の書きにくい映画だなぁ、、、ってのが正直な第一印象。

 良い映画だとは思う。こういう、ある人物からの目線で身の回りのことを丁寧に描写する作品は好きなので、2時間ちょっとと短くはない作品ながら全くダレることなくエンドマークまで見ることができた。ネットの感想をいくつか見たところ、「狭い世界の話に終始していて云々」と批判的に書いているものがあったが、14歳の少女の視点で描かれているんだから、それがむしろ前提の映画だろう、、、と思うんだけど。このお方は何を本作に期待して見たのかしらん??

 とはいえ、この手の映画がみな感想が書きにくいわけじゃないのに、本作は何でそう感じたのかなぁ、、、と色々考えてみたのだが、イマイチ自分でもよく分からない。とりたててツッコミ所もない代わりに、グッとくる所もないというか、、、。

 だったら、記事を書くまでもないかとも思ったんだが、ちょっとだけ気になったことがあるので、備忘録的に敢えて書いておくことにした。

 ウニの家族の男たち、つまり父親と兄だが、喧嘩したり怒りをぶちまけたりする際に、女性たちに向かって「このクソアマ!」という接尾語が必ずといっていいほど付くのである。これがこの家族だけの特徴なのか何なのか分からないが、これまで見た韓国映画でも、ここまで安易に男性が女性に向かって「クソアマ」と言うシーンはそんなに頻繁にはなかった気はするが、本作ではまだまだ男性優位社会であることが、これでもかってくらいに描かれているので、その一環としての描写なのかも知れない。

 ……だとしても、「クソアマ」である。韓国語で何と言うのか分からないが、妻や娘や姉妹に、ここまで頻繁に「クソアマ」を吐く男たちってどうなのか。男性優位とか、そういう問題を超えている気がした。まだ、反抗期の高校生が母親に「うるせぇ、ババァ」とか言っている方が下劣度で言えばマシな気がする。いい歳したオッサンが、自分の妻や娘に「クソアマ、クソアマ」と連呼しているのは、不快極まりない。こんなこと、もし自分が夫に言われたら、即離婚案件になるね、私なら。

 もはや蔑称ですらない、「クソアマ」と言われた人間よりも、その言葉を吐く本人の人間性を著しく貶めるものだと思う。……だとすると、監督は、この言葉を多用することで、ウニの家族の男たちをとことんマッチョで下劣な男に描こうとしたのだろうか、、、と邪推したくなる。

 「クソアマ」って、実生活において私自身の周辺では、ほぼ耳にすることのない言葉なんだが、ほかではどうなんだろうか? 割とよく使われる言葉なのか? 韓国ではフツーに飛び交っている言葉なのか? それとも、字幕の翻訳がちょっと意訳だったんだろうか。

 クソアマの反対語って、何だろう、、、? クソ爺ぃ?? クソヤロー?? ま、よく分からないけど、見ていて嫌な気持ちになるシーンではあった。

 

 

 

 

   

 

 

ウニの家族が住む家は半地下ではなく、地上9階です。

 

 



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