2016年7月に起きた神奈川県下の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が刺殺された事件で、今日(2020年3月16日)横浜地裁は、植松聖被告(30)に死刑を言い渡した。
私の判決前の予想は死刑。その後、いろいろと考えてみて、終身刑にして植松被告に罪をつながってもらってはどうか、と思った。ただ、犠牲となった家族や関係者らは、「死刑」を望んでいたようだ。もし、私が犠牲者の家族とすれば、死刑を望んだと思う。犯人がこの世からいなくなってほしい、という気持ちは理解できる。
犯人が死んででも、犠牲者の家族としての心の痛みなど、時間をかけても回復しにくいのではないかと思う。
植松被告からは、罪のつぐないの言葉がないといえる。障がい者や弱者に対して強い偏見がある。