明けましておめでとうございます。
いよいよ、平成28年の新年の作業が始まった。で、今回も題目は「天狗」である。前回の一個目天狗の出来具合をみて、もう一個ぐらい作らなければ納得が出来ない気がしていた。従って、それに備えて材料も準備をしていたことも事実。その作業開始が今日6日になったのも、前から予定をしていたころでもある。
今回の見本は、前回と同様で薬王院の山門に掲げている「扁額」を見本にした。それが下の写真。
この、上の見本は山門のところに掲げられてあるもの。これは実はかなり大きなものらしい。一般的に見られるお寺の山門に、ででんと掲げられている(らしい)。恐らく縦が2m近く、横は1.5mもありそうなものだろう。もしかしてもっと大きいかも知れないが、私は見たことがないので分からない。この場所(山門)は、一般の方々も自由に見学が出来るようだ。
これは正面に近い写真だ。これを元に図面を自作した。ただ、若干下から眺めのために、図面もその通りに作ってしまったから、実際に彫っていくときには、それを見越してそれなりの工夫をする必要がある。そのあたりは、1個目を彫った経験を生かして、創意工夫をすることは当然だろう。
いずれの写真も、実際に薬王院を参拝した人々が写真に撮って、それをインターネットに掲載しているものを利用させていただいた。有り難いことである。
上は、作業開始の様子だ。準備している材料の大きさを基準として自作した図面を元に、材料に型を書き込み、様子を見ているところ。今回の大きさも1個目の天狗と同様に、概ね縦20cm横15cm程度を基準とした。そのため、これまで多く彫ってきた能面の大きさとほぼ同じであり、作業も容易だろうと考える。
今日6日の作業結果だ。初日だからまあこんなものだろうが、これ以降はほぼ毎日作業をすることになるので、どんどん進んでいく。ただ、今回の天狗にしても完成の時期は特に決まっていないが、自分の都合で一日2時間以上は作業をするはずなので、作業そのものは早めに進む気配もある。
ということで、今年の作業が順調に始まったことを、まずはお知らせします。