わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

生成り3その5

2016年04月20日 | 能面

最終段階に来た生成りだ。彩色を始めてから数日経った状態だが、これを更に進めていたのが下の写真。まあ、完成したお面だが、ここで終わることにする。

もともと、先週の土曜日あたりで完成するであろうと考えていたのだが、どうものんびりと作業を進めたことから、ちょっと先になったというあたり。20日に完成としよう。

これでもよく見ると、若干の手抜きが見えるのだ。もっとも、作った人でなければ分からないものの、その本人が言うのだから間違いない。

まず、角の部分。これは本来は円柱なのだが、横から見ると平べったく出来ている。この部分も気合いを入れて作れば、円柱になるところ。それをごまかして楕円形の柱になった。それに、顎に出来ているイボだが。これは別にイボではない。ちょっとした出っ張りらしいが、低い出っ張りはめんどくさいから、丸く削った棒を、短く切って張り付けたという、まあ手抜き工事のたぐいだろう。

それでも、古色をきちんとかけて、古さ具合を表現した。このあたりはまあ良いかな。

これは「蛇」。これも表面的には「うまく出来た」ように見えるところ。これについても丹念に良く眺めれば手抜くが見えるところ。

彩色段階では、表面の胡粉を均一にきれいに塗らなければならない。日差しにかざして透かしてみれば、結構でこぼこが見える。これは若干の水分を使って、表面をちょっとだけ溶かす感じで、そこを滑らかにする手法がある(らしい)。そうすることで表面が滑らかになり、つるつるになるそうだ。もとろん、「生成り」にしても同じ状態だから、表面もでこぼこは見える。

それこれあるものの、まあ一応は2個の能面が完成したというあたりだろう。

これまで、2ヶ月以上も暇つぶしと言うことでまじめに作業をやっていた。このあたりで一段落したから、ちょっとの時間を休憩します。ただ、すでに次の課題の作業は進んでいる。前にも書いたと思うが、「孫次郎」を彫る予定。すでに型紙を準備して、材料には型を写して、書き込んでいるのだ。

うーん、休む暇がない・・・・

 

 

 

 


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