わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

十番切 その3

2014年08月07日 | 能面

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今日は8月7日だ。前回から1週間以上も経っているものの、こんなところ。これでもずいぶんと進んでいると思うので、ま、こんなものだろう。もちろん、孫連中はまだ居座っており、そのためにじっくりと時間をかけて作業が出来る環境ではない。また、裏彫りの方にも時間をかけているので、表面の表情だけで判断は出来ないのだ。

そんな状況でも、孫の子守の隙を縫って作業をしているから、ここまで進んだというあたりだ。

さて、ここまで来れば8割ほど完成したと言えよう。もちろん、先生が作った見本とは若干違うのはこれまでと同様。同じものを作る必要はないから、彫る人による違いがあって当然という「言い訳」も、これまで通りなのだ。

この「十番切」は能面塾の課題であり、完成期限もないので、このお盆は塾を休み、第四週の水曜日にでも出かけることにする・・・と、夕べの教室で先生と話をしたところだ。

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十番切 その2

2014年07月29日 | 能面

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上は25日までの状況。目の部分と口周りの部分を彫っているところだが、このあたりまで行けば概ね感じもつかめるという時期でもある。

作業開始からまだ2週間も経たないので、順調に進んでいるだろう。もちろん、裏彫りも行っているから、表面だけの変化で作業が早い遅いの区別は出来ない。

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で、29日になるとこんな具合だ。だいぶすっきりとしているので、うまく進んでいるようにも見える。しかし、だ。注意深く図面と比べながら作業を進めているはずだが、どうもある部分では寸法が狂ってきている気配がある。

今日29日は、口の部分を彫っていたが、位置関係も含め絶えず寸法を測って彫り進めているはず。が、図面や写真と比べてもちょっと形が変わってきているようだ。もっとも、手作業だから図面通りには行かない・・・と、言い訳をするつもりはないから、よく見て作業をしていることは事実。ただ、実際にその部分が出来ていくと、やっぱり形が違っているのだ。

ま、これもしょうがないと思いつつ、今のところはそのまま進めているところだ。

また、孫3人が夏休みと言うことで我が家に遊びに来ていることもあり、作業の進み具合がちょっと停滞していると言う事もあって、うーん、のんびり行こうか。

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十番切 その1

2014年07月23日 | 能面

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さて、新しい課題だが「十番切」と言う。上の写真は先生が作成したものだ。

この「十番切」は、一応能面ではあるものの、この地方で演じられる地域の能舞いで使われる能面らしい。従って、全国的には知名度はほとんどないと思われる。これを作った先生も、何かのきっかけで鑑賞し、興味を持ったところで複製したと言っていた。ただ、実物はもっと悪行を行う悪者の強烈な表情をしており、余りにひどいために幾らか強烈さを柔らかくしたと言っていた。同類には、前に私が作った「志のぶ」がある(らしい)。

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作業は7月19日から始めた。この写真は20日のもので、一日でここまで進むのだ。

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これは23日の過程。3日間でだいぶ進んでいるが、表情も見えてきたので、まずは目の部分を彫ってアクセントを付けてみよう。

能面教室の課題である「孫次郎」はすっかり出来上がっているので、今後の教室での時間は、この十番切を彫ることにする。もっとも、前回(16日)の教室での時間でも、すでにこの十番切の作業を進めていたのだが・・・

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大飛出 その5

2014年07月18日 | 能面

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さて、彩色に入っていたが、下地塗りはこんなものか。一番下には真っ白な胡粉を塗っている。その次に、前回作った喝食の余りの色を使って重ね塗りをしている。これはいずれ上塗りには「金泥」を塗るので、基本的には下地塗りにはどんな色でも良い。そのため、余っていた色を使ったまで。

ただ、これも過去の経験から、出来るだけ上塗りに近い色を塗った方がよろしい。が、せっかく余っている色なら、ただ捨てるのはもったいないから、再利用もありなのだ。

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これは完成したの図。表面には「金泥」、口の中には「弁柄」を塗った。眉やひげの類は胡粉を混ぜた墨を使った。当初は墨だけを使って彩色を試したものの、「金泥」が金属系の粉末のために墨だけでは色をはじいてしまう。従って、胡粉を混ぜたにかわ液に墨を混ぜ、黒色を出したのだが、胡粉は真っ白、これに墨を加えても真っ黒にはならなかった。そのため、若干灰色がかった黒色となり、やむを得ずそのまま彩色したという具合。

なお、冠(かんむり)部分は黒っぽい灰色になったあとに、改めて墨汁を塗ったことから、ほぼ真っ黒になった。ただ、眉毛とひげはこのままでも良いかも知れないので、様子を見よう。

眼球の黒目部分が赤いのは、赤い紐が裏側で見えているだけだから、特に問題はない。

と、この段階で一応は完成として、次の課題に入ることにする。次の課題は「十番切(じゅうばんぎり)」という、この地方の能舞で使われるお面だ。これは、前に作った「志のぶ」と言う能面(これもこの地方で行われる能舞の面)と似たようなものらしい。

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大飛出 その4

2014年07月08日 | 能面

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例のとおり、真鍮板で眼球を作り、取り付けてみた。ぴかぴか光る眼球の輝きがよい。ただ、この状態が正しいのかは良く分からない。というのも、参考にしているカラーコピーや有名な本に掲載されている写真とは、ずいぶんと眼球の大きさが違う。

もちろん自分が作った大飛出は、先生から支給された図面を元に作成している。それによれば上のような楕円形の大きな眼球が描かれているのだ。従ってそれに合わせたところ、上のような姿になったという具合。

参考にしたもう一枚の写真は次のとおり。

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これを見れば、ずいぶんと印象が違ってみえる。従って、図面を元に忠実に作るか、あるいは参考にした写真を見ながら若干のアレンジを加えるのかは、作者がそれぞれが考えることだろう。

能面教室で、先生の指導の下、与えられた図面(型紙)をもとに忠実に再現する事を優先するのは当然であろう。ただ、その過程を終えた能面愛好家であれば、図面はその形の大まかな寸法をを参考にする程度とし、有名な能面や写真を参考にして、自分の作品として彫り上げることもあり得るだろう。

と勝手な事を言いながら、自分が彫った能面を眺めている姿は、余り他人には見られたくないものだが・・・・・


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