ＩＴ研究会でなぜかコピー講座

　昨晩は愛知県中小企業家同友会のＩＴ研究会という難しそうなところで講演をしてきました。しかも内容は「コピーライティング講座」。ＩＴ研究会なんですから、もう少しＩＴに絡んだ広告活動、たとえばソーシャルメディアを使ったコミュニケーションとかの話をした方が良いのではないかと思ったのですが、先方の希望は「自分たちじゃコピーを書けないから、書き方を教えて欲しい」ということだったので、それではということで基礎からのコピー講座をしてきました。

　もっとも１時間半話を聞いたくらいでコピーがさらさら書けるようになったらコピーライターはいりません。それは１時間半でダルビッシュのボールを打てるようにしてくれというようなもんだよ、ということは皆さんの前でお断りした上で、でもダルビッシュは無理でも少なくともバットの握り方やスイングの仕方くらいはわかるようにというつもりで、盛り沢山の内容を話してきました。それを全部ではなくても、少しでも取り入れてもらえれば何かのお役に立つのではないかと願って。

　会場には７０人弱の方が来てくださり、実に真剣に僕の話を聞いてくれました。こちらもついつい熱が入っていろいろとたくさん喋ったので、少々詰め込みすぎたのではないかと思いましたが、その後の質疑応答でもいろいろと手が挙がり、講演終了後もたくさんの方が名刺交換のために列を作ってくださって、持っていった名刺がすっかりなくなってしまうほどでした。内容が内容だっただけに受けるのかどうか不安だったのですが、それなりに面白がって聞いていただけたようで安心しました。

　その後、研究会の幹事をされている皆さんと一緒に懇親会。皆さん明るくて楽しい方たちだったので、懇親会も盛り上がって終電ぎりぎりまで話をしてきました。世代的にもほぼ同世代だったのでフランクに会話もできた上に「来年もぜひお願いします」なんて言われて、こちらも上機嫌で帰ってきました。もっとも皆さんかなり酔っ払っていらっしゃったので、そんな口約束を覚えているかどうか心許ないですけどね。

　講演というのは本番はともかく、準備が大変で結構時間がかかるものです。その代わり自分の考えていることを改めてまとめることができるし、いろいろと新しい人との出会いもあるので、頼まれればできる限りお断りしないで引き受けようと思っています。ま、断るほど頻繁に依頼がくるわけではないですけどね。