幹事クリタのコーカイブログ

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戦地に行かない老人が戦争を煽る

2024-01-22 23:55:19 | 政治
 櫻井よしこが大炎上しています。Xに『「あなたは祖国のために戦えますか」。多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです。元空将の織田邦男教授は麗澤大学で安全保障を教えています。100分の授業を14回、学生たちは見事に変わりました』と自分の有料動画コンテンツの宣伝と思われる投稿をしたのですが、当然ながら若者を中心に「お前が戦争に行け」と批判が殺到しているということです。

 もともと櫻井よしこは保守派というには過激すぎる極右的な発言が多く、安倍一強時代には論客として重宝されてきていました。そういう人間だと知っていても、さすがにこれはスルーできません。若者はみなお国のために戦地に行けというのは、第二次世界大戦に突入した時の「軍国日本」の悲劇としてドラマや映画などで描かれてきましたが、いよいよ櫻井よしこはその時代の悲劇をヒロイックに肯定するようなことを言い始めたのです。「赤紙」とか「学徒動員」とか「特攻隊」などという単語が思い浮かびます。

 何より戦争することを当然の前提にしていることが引っかかります。どんな戦争であっても戦争は回避するというのがまず大前提であり、そのためにあらゆる外交的な努力をするというのが現代の「普通」の国家の基本方針でしょう。何か気に入らないことがあれば戦争でやっつければ良い、と言うプーチン的発想でなければ、こんな発言が出てくるはずがありません。どうせ頭の中には、台湾有事が起きれば日本もアメリカと一緒に中国と一戦交えて思い知らせてやらねば、などと勇ましい妄想しているんでしょう。そして戦地に行き「英霊」になるのは20代30代の若者であって、老人であり権力側の人間である櫻井は安全な場所で偉そうに説教を垂れるつもりなのです。戦地に行かない老人が戦争を煽るような発言をするなんて、本当に最低です。

 もちろんどんな戦争であれ日本が参戦するというのは「現時点では」妄想に近いです。勇ましい戦争を夢見ている老人の戯言です。しかし組織ぐるみで脱税して起訴もされない自民党が、増税やらインボイス制度やらで国民から金をむしり取ろうとしているのは現実に起きていることです。どうしてそんな身勝手な老人ばかりが権力を握っているのでしょうか。もっとまともな老人もこの国にはいるはずなのに、まともでは権力を握れないということだとしたら、日本という国はかなりマズイ状況にある気がします。

 
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