幹事クリタのコーカイブログ

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独身中年男性が増えた理由

2024-02-11 22:45:20 | 男と女
 周りを見渡してみると、独身で40代50代の人が結構います。結婚をしなかったのか、それともできなかったのかは本人たちの気持ち次第ですが、いかにも女性には縁が無さそうないわゆる「非モテ」中年男性も結構います。僕は結婚したのが38年前、25歳の時で、同年代の中では早い方ではありましたが、当時はずば抜けて早いわけではなく、周りも同じ頃に次々と結婚していました。ただそれは今と違って時代が良かったのではないかと思っています。

 僕の青春時代だった1970年代から80年代というのは、男も女もみな20代のうちには結婚するものだと思っていましたし、実際にどんどん結婚をしていきました。クラスに10人男子がいれば、モテる男子は2、3人です。しかし、そのトップ層はモテるから早々に結婚していきます。すると4番手以降が繰り上がってトップ層になるので、彼らがモテるようになり結婚します。それが繰り返されて10人のうち9人くらいは結婚できました。

 これが成立するのは、全員が結婚するものだと思っていること、そして結婚したら他の人とは付き合わないというルールが存在することです。だからモテない男子でも順番待ちをしていれば、少し遅くなってもなんとか結婚までたどり着けるような環境でした。世の中にもまだ「お見合い」という制度も残っていて、独身で30歳までいれば世話を焼いてくれるオバサンとかもいました。僕が25歳で結婚できたのも、クラスで3番目か4番目くらいの番手にいたからだと思います。

 ところが1990年代くらいから晩婚化が進んで、男性は30歳過ぎてもまだ独身で良いという雰囲気になりました。女性も20代のうちに結婚できればOKという感じで、かつての「クリスマスケーキ」というような言われ方はしなくなりました。さらに2000年代以降はこの傾向がより強くなり、子どもが産める限界が結婚のリミットみたいな雰囲気で、30代後半、男なら40歳前後でようやく結婚するかという人も増えました。そして今や「晩婚化」から「非婚化」に変わりつつあります。もう結婚はマストではないのです。

 こうした傾向は若者の貧困化だとか、女性のキャリア志向が強まったことも大きな原因だと言われますが、僕は「結婚は遅くても良い」「なんならしなくてもいい」と思っているモテる男性がいつまでも独身を謳歌しているせいで、真ん中以降の男性に順番がちっとも回ってきていないということもあると思っています。

 モテ界のトップ層の男性が30代後半まで独身でいたら、20~35歳までの結婚適齢期とされる女性を長期間ガッツリ独占してしまう上に、しかも独身だから2股とか3股もしかねません。そうなると中間層以下になかなか順番が回ってきません。挙句にどこかのミス日本の事例のように既婚者が独身を偽って不倫なんかしていたら恋愛市場の寡占化はさらに進みます。結果として中年になるまで女性と付き合えない非モテ独身男性が大量発生することになってしまい「恋愛離れ」が進みます。もちろん独身男性の全てが「非モテ」ではないでしょうが、少子化問題を考えると由々しき事態です。

 以上、男性の立場から見たらこういう説明が成り立つかなと思いますが、一方で女性の立場から見たら、この状況はどうなんでしょうか。昭和の頃なら女性は結婚しないと生活ができなかったから、我慢して非モテ男性と結婚していたけれども、今は自立して自分の好きなように人生を歩んでいるのだから、敢えてモテない中年男性なんかと妥協で結婚なんてしたくないし、自分のキャリアも大事だし、結婚にとらわれないで生きていきたい、それが許容される時代になって良かったということでしょうか。

 そうだとしたら今の晩婚化、非婚化は変わることは難しいでしょう。少子化対策は進みませんが、女性が以前より自由に生きる選択肢が増えたのだとしたら良いことなのかも知れません。結婚したい非モテ中年男性にはちょっと辛いかも知れませんが、男女ともに似たような仲間も多いし、結婚しなくても恋愛しなくても世間の目も昔のように冷たくはないし、仕事が生き甲斐だったり、趣味を楽しんで過ごせれば幸せなら問題ないのかも。


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