東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

教科書展示会に行きました。

2005年07月02日 | 受験・学校

 今年は3年に1度の公立中学校の教科書の選定の年です。いま、「新しい歴史教科書をつくる会」という団体が編集した扶桑社の歴史教科書・公民教科書が問題になっています。問題点については「しんぶん赤旗」
http://search-j.aik.co.jp/cgi-bin/namazu.cgi?query=%90V%82%B5%82%A2%97%F0%8Ej%8B%B3%89%C8%8F%91
などの報道に詳しいのですが、実際に他の教科書と比べてみることが重要だと思い、東郷町諸輪にある愛知県総合教育センターで開催中の教科書展示会に出かけました。

 歴史教科書は、特にファシズムについて注目しました。他社の教科書ではイタリアやドイツなどヨーロッパで起こったファシズムと日本の軍国主義とを一連の流れとして取り上げていますが、扶桑社の教科書は「2つの全体主義」として、ナチズムとスターリニズムとを対比して取り上げ、まるで日本は関係なかったかのような描き方。日本の戦争は植民地解放戦争として描かれています。
 公民教科書は、憲法について注目。他者が、ポツダム宣言を受諾した日本が国際社会に復帰するに当たっての国家の基本方針として制定したという内容でしたが、扶桑社はアメリカ占領軍に押し付けられやむなく制定した、という内容で、当時の国会論戦での政府答弁とも明らかに異なる捉え方。
 これで教育された子どもたちは、国際的に相手にされるような大人に育つことができないのではないかと心配です。
 教科書展示会では、教科書についての意見・感想を出すことができ、教科書選定の際には参考にされるそうです。私も扶桑社の教科書は使うべきではないと、意見を出してきました。
 教科書展示会は7月5日(火)まで。会場については「こんにちは」181号の記事などを参照してください。
http://www.mb.ccnw.ne.jp/nakagawa/weekly/index.html

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