この記事でも解説しましたが、会社の倒産や解雇などで失業した人にかかる国保税を軽減するための条例が可決されました。
非自発的に失業して社会保険から離脱して国保に加入することになった人には、「国保税が高いし、医者にかかる用事もないし、国保に加入する手続きなんていいや」なんて思っている人もいるかもしれませんが、給与所得を実際の3割として国保税が安くなるようになったので、安心のためにも今すぐ国保の加入手続きをしてください。
議長とか決まる
議長の辞表提出に端を発する恒例の議会人事が、今年もありました。
議長には自民系無所属の菱川議員、副議長には民主党の橋本議員が決まりました。
日本共産党の中川議員、怒りの副議長立候補表明
東郷町議会では、議長とか副議長になりたいのでよろしくね、と他の議員にアピールする場が設けられています。本会議ではなく、全員協議会室で開かれる非公式な会議なので、何を言ったかとかの記録は残りませんが。
菱川さんは、大まかに言って
- 来年4月の町議選の後には、今の20人ではなく16人の議会になるので、委員会条例とかの改正が必要だから、私が取り組みたい。
- 政務調査費も検討したい。
- 広域行政の推進(一部事務組合の広域連合化とか、バスとか国保とかの広域化)に、議会として政策を推進する場を周りの市と持つ。
とか言われました。
これに対し、無所属の山口洋子議員が、大まかに言って
- 菱川さんが議長になりたがってると漏れ伝わってきたので、菱川さんじゃダメだということで立候補する。
- ある住民が菱川さんに、議会報告を出してよ、と要望したら、菱川さんが、そんなことしたら他の議員からいじめられるから出さない、と答えた。菱川さんにはそういう体質がある。
- 菱川さんは大きな声で押さえつける。でも議会は話し合う場。そんな議会を作りたい。
- 住民参画を進める。
とか言われました。
私たち日本共産党は山口さんに入れましたが、負けました。票は菱川さん13、山口さん5、無効2でした。
次に副議長の選挙がありました。
民主党の橋本議員が立候補しました。
大まかに言って
- 議長を支える。
- 議員報酬も考えたい。
- 議会をまとめる。
というようなことを表明しました。
そこで中川さんが「私も出る」と立候補表明。
- 橋本議員は我々4人を政治倫理審査会にかけよ、という文書を出したうちの一人。http://kadohara.blog.ocn.ne.jp/kadohara/cat10533267/index.html
- 私は許せない。こんな人を副議長にして良いのかみんなに聞きたい。それを許す議会ではダメ。
- 「政治倫理審査会にかけてやる」が流行語になるような雰囲気を作った張本人に、副議長になってほしくない。
- この問題を収拾するのに議長や政治倫理審査委員長は苦労したのに、発端を作った橋本さんは知らん顔をしていた。そんな人が「まとめる任につく」と言うとは許せない。
- (4人の一人の)山口議員が橋本さんに「あの告発状は何?」と聞いたとき、橋本さんは山口さんに「あんたは関係ない」と言ったそうだが、オモテでは言わなかった。オモテウラがある態度、個人的に謝ったが公式には謝らない態度は許せない。みんなが正直になる議会にするために、橋本さんの当選は許さない。
- 私は、みんなから見れば極端な一派にいると思われているだろうから当選するとは思わないが、そういうことを言いたかった。
この後、公明党の箕浦議員が、「今の中川議員の話を聞いて心が動いた」と立候補を表明。
- 議会の仲間が一つになってない雰囲気はまずい。
- 議員定数を検討したとき、「住民の意見を聞こう」という雰囲気になった。私もそういう雰囲気を作る任に当たるべきと思った。
その後、中川議員は「私が先走った。箕浦さんが立つなら、私は取り下げます」と述べました。
私たち日本共産党は箕浦議員に入れました。投票結果は、橋本さん11、箕浦さん9。
前議長、退任挨拶で潔い態度
前議長の近藤秀樹議員(自民系無所属)が退任挨拶で、「私の裁きが悪かったことに自責の念」と言いました。非は非として認める態度は大切ですね。
中川議員、議会運営委員長に
その後、委員会構成などを決めました。
私は経済建設委員会に。中川議員は民生委員会に。
その後、中川議員が議会運営委員に選ばれました。そして議会運営委員長になりました。日本共産党の議運委員長は初めてではないかと思います。
また、中川議員は議会だより編集特別委員長にもなりました。
私は今年も無役です。参議院選挙に専念せよ、ということでしょうか。
去年はhttp://kadohara.blog.ocn.ne.jp/kadohara/2009/05/index.html
ちょっといい話、上海万博へは公費は使わないそうです
これで触れましたが、愛知県町村議長会が上海万博に行くそうです。休憩時間中に前議長の近藤秀樹議員が私に、「上海万博へは公費は使わず、私費で行くことになった」と教えてくれました。
議長会の理事会の席で、ある町の議長が「うちは共産党がうるさいからダメだ」と言ったそうです。東郷町の前議長も「うちも共産党がうるさい」と言ったそうで、それが影響したのでしょうか。
「共産党がうるさいから」とは便利な言葉ですね。
それにしても前議長さん、いい仕事しましたね。