出版社による紹介。
著者の整理に従えば、これまでの源氏物語研究は「紫式部が著者である」「著者の手になる最終稿が存在する」「その全文の一言一句に著者の意図が籠められており、伝写過程での誤字脱字は別として、著者の錯誤による書き間違い、あるいは知的な手抜かりによる構成上の逸脱や破綻などありえない」という前提の上に行われていたそうな。『源氏物語入門』(社会思想社1957/8)のような思考停止の『源氏』・式部讃歌を平気で公にした池田亀鑑の手法が、まだそのなかではその学問手法の科学的近代性を評価されていることが意外だった。
(勉誠出版 2014年10月)
著者の整理に従えば、これまでの源氏物語研究は「紫式部が著者である」「著者の手になる最終稿が存在する」「その全文の一言一句に著者の意図が籠められており、伝写過程での誤字脱字は別として、著者の錯誤による書き間違い、あるいは知的な手抜かりによる構成上の逸脱や破綻などありえない」という前提の上に行われていたそうな。『源氏物語入門』(社会思想社1957/8)のような思考停止の『源氏』・式部讃歌を平気で公にした池田亀鑑の手法が、まだそのなかではその学問手法の科学的近代性を評価されていることが意外だった。
(勉誠出版 2014年10月)