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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

鈴木比佐雄/若松丈太郎/グエン・クアン・ティウ編 『ベトナム独立・自由・鎮魂詩集175篇』

2013年11月18日 | 文学
  翻訳:冨田健次、清水政明、グエン・バー・チュン、ブルース・ワイグル、郡山直、   矢口以文、結城文、沢辺裕子、島田桂子。

 「序」をへて、本文部は、無名氏「南国山河」より始まる。
 
  南國山河南帝居 (南国の山河は南帝の居)
  截然分定在天書 (截然として分かち定むるは天書にあり)
  如何逆虜來侵犯 (如何にして逆虜は来たりて侵犯す)
  汝等行看取敗虚 (汝等行きて敗虚を看取せよ) →参考

 モンゴル・元侵攻時の抵抗詩を経て、中国明による第二北属期を終わらせた宣言「平呉大誥」、清代乾隆帝の侵略時の抵抗詩、そしてフランスまた米国とのたたかいを詠う詩が続く。
 日本および韓国の詩人によるベトナム戦争反戦詩も収録されている。日越国交樹立四十周年を紀念しての出版とのこと。→参考

(コールサック社 2013年8月)