沖縄にみられる門中のそれぞれの発祥と沿革を概略解説したもの。なかに、各門中の持つ氏(姓)の一覧がある。基本は中国姓(漢姓)であり、そもそもの由来が沖縄にあっても、漢姓として通用する――つまり『百家姓』に見えるもしくは見えなくても同じ姓が中国に存在する――ものとなっている。
ところで門中墓について、向きは、べつにどちらでもいいのだろうか。識名園から宿のあるモノレール安里駅前まで路線バス一本で帰れたのだが、その途中、わりあい大きな墓地の傍を通った。見ると墓はてんでに別々の方向を向いている。多和田氏もとくにどの方角でなければならないといったことは書かれてはおられない。
(沖縄タイムス社 1986年7月)
ところで門中墓について、向きは、べつにどちらでもいいのだろうか。識名園から宿のあるモノレール安里駅前まで路線バス一本で帰れたのだが、その途中、わりあい大きな墓地の傍を通った。見ると墓はてんでに別々の方向を向いている。多和田氏もとくにどの方角でなければならないといったことは書かれてはおられない。
(沖縄タイムス社 1986年7月)