目当てはひさびさのザミャーチン『われら』(小笠原豊樹訳)。
ディストピア文学作品として、やはり『われら』はオーウェルの『1984年』より優れていると思う。私の個人的順位では『われら』が第1位で『1984年』は第3位となる(第2位はドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』「大審問官」の章)。しかし思春期に反ユートピア小説の洗礼を受けるのは果たして良いことか悪いことか。私などは、「みんなそうしているから」という考え方に頭から拒否反応を示すようになってしまったのだが・・・・・・。
同じく収録されているブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』(水野忠夫訳)を、初めて最後まで読み通す。この作品、とてつもなく面白い。
(集英社 1990年10月)
ディストピア文学作品として、やはり『われら』はオーウェルの『1984年』より優れていると思う。私の個人的順位では『われら』が第1位で『1984年』は第3位となる(第2位はドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』「大審問官」の章)。しかし思春期に反ユートピア小説の洗礼を受けるのは果たして良いことか悪いことか。私などは、「みんなそうしているから」という考え方に頭から拒否反応を示すようになってしまったのだが・・・・・・。
同じく収録されているブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』(水野忠夫訳)を、初めて最後まで読み通す。この作品、とてつもなく面白い。
(集英社 1990年10月)