麻生ナチ発言

2013-08-06 16:36:13 | 塾あれこれ
何を今頃になって言うか、という感じの
話ではありますが、麻生副総理の「ナチ発言」が
問題になっています。
(撤回したから問題ではない、という考えもあります)

そもそも、なぜ撤回されたかが私には分かりません。
正しければ撤回はありえないことでしょうから。

「正しいのであるが誤解を招くおそれがある」から
撤回されたということでしょうか。

おそれがあるなら、なお更、引っ込めるのではなく
きちんと正しいお考えを国民に述べられるべきです。

誤解を与えるイメージを海外にバラまいて(勝手にですよ)
「撤回しました」じゃ、非を認めることになります。

もしかすると、一般国民をバカにしている?

「どーせ、バカだから言ってやっても分からない。
 聞きもしないで、わーわー騒ぐだけ」

そういうお気持ちになるのも分からぬではありません。
しかし、民主主義下の政治家がそれでは
自己否定になりますよね。

もしくは国民への裏切り。

誤解しやすいから、説明はせず、なかったことに、では
余りにも無責任です。


もともと政治家のお話は非論理的なものが多く
ことに、この副首相は何を言ってるか分からない・・

(この程度でも務まる仕事が日本の首相らしい、
 別の部分がエラければよいのです)

だから今回も「こうではなかろうか」と若干補って
読まねばならないのですが、勝手にネジ曲げるわけにも
いかず、私ごときには難しい・・・

橋下代表は「ブラックジョークか」と口走り、
海外からまたも痛烈に批判されています。
「ブラックであろうが言ってはいけないことがある」と。


さて、一部新聞が言うように、ナチを「評価」したのか
麻生大臣のいうように悪い例として挙げたのか。

(ナチを「評価」したなら、以下のようにでしょうか)

 ナチスはワイマール憲法下、民主的に政権をとり、
 わーわーと喧騒をすることなく、静かに国民の
 気付かぬよう、いつの間にか憲法を変えていた。
 あの手口を学んだらどうか。
 {井上注:ナチ憲法と言えるかは疑問}

(ナチを悪い例としたならば)

 喧騒の中で憲法論議をしてはいけない。
 落ち着いて論をつくすべきである。
 ナチは勝手に憲法を変えたが、あの手口は
 悪い例として心に留めねばならぬ。

・・・こう読むのはかなり厳しい発言ですが
ウヨク評論家の中には、麻生発言を無理やり捻じ曲げ
国益を損なう新聞、と言う人もおられました。

発言を読むと、その人のようには取れないけれど、ねえ。

麻生発言の終わりごろにこういうものがあります。

「民主主義を否定するつもりはないが」喧そうはいけない
・・と。

それまでに民主主義を否定するかのように聞こえることを
言ったから、こう付け足したのでしょうか。
であるならばナチを肯定するやの発言であった疑いが
強くなります。

そうではなく、喧そうというものは民主主義では起き易い
ことだから、気を付けるべき、というのであれば
静かな民主主義の手口の例=ナチにならないか?

讀賣新聞によると、ワイマール憲法→ナチ憲法は
「だれも気付かないうちに変わった」と麻生発言を
伝えています。

喧騒の中、誰も気づかないうちに変わる・・・?とは。

今の日本で、「喧そうの中で、国民が気づかないうちに
憲法が変わる」って、どーゆーこと?
それがありうるのならば麻生発言にもそれなりのスジは
見えると言うことですが。

(上記の文は、あえて政治的な面を捨象しています。
 政治的に欠ける面が、ウンヌンとお読み下さいませんよう)