塩餡

2006-10-31 10:57:45 | 食べる

重い話が多いと気持を変えたくなります。

甘い料理が苦手でした。
それが最近は少し食べられるようになってきました。
多分、自分で少しずつ料理を始めてミリンの使い方
などを知ってからでしょう。
それとも子供のころに戻りつつあるのか?

子供のころは甘いものが大好き。
まだ少なかったしね。

♪ワタナベのジュースの素です、もう一杯・・なんて

たまに家でゼンザイを作ると嬉しかったですね。

そのころの話ですが
母の故郷は愛媛県大三島。
正月を祖母の家で過ごしたことがあります。

雑煮(醤油味)のモチが餡入りだった!
小学3、4年でしたが、驚いた。
間違えて孫に自分用のモチを入れたのですね。

思えば、全体的に砂糖は薄かったかも。
塩餡なんてのもありました。

いま、明石の土産で塩饅頭というのがありますが
あれは甘い餡に塩を利かせたくらいでしょ?
当時の塩餡はあんなに甘くはなかった。
(我家が砂糖をケチったか?)

このところやりませんが塩餡も美味いものです。
私の場合、小豆を煮て通常の三分の一くらいの
砂糖を加えます。
これに塩をしっかり利かせます。
すっきりとした餡ができますので餅に合います。

いつか砂糖無しでやってみたいのですが未挑戦。
失敗するのがコワイので。

塩餡ならずとも、アンコ、ゼンザイなどは自宅で
作ると美味いですね。安いし。
11.19

ハムカツより紅生姜

2006-10-30 15:24:16 | 食べる

テレビで渡辺徹の勧めるハムカツで茶漬けという
話をしていました。いけるかも。

私の父親譲りは 湯漬け
お茶ではなくて白湯です。パイタンでなくただの湯。
冷や飯でも構わないのでお湯をかけ1回2回捨てて
ご飯粒をサラサラにします。
熱々の湯をかけて大急ぎで食べるだけ。
ヤケドしませんよう。
ご飯の甘み、水の旨みが口中に広がります。
アテは紅生姜だけ。

紅生姜というと田端義夫のお母さんの話をいつも
思い出しますが(泣けますねえ)
家で梅干を漬けるので紅生姜も作れます。
市販のは赤すぎますね。
じつはオツな食べ物です。テンプラなんてgu!

梅干は保存食としては最も簡単にできるものでは
ないでしょうか。貧乏人の味方ですが最近は梅も
高くなってきたのがツライ。
将来の世界的食糧事情も考え?梅干の勧めです。

ええっと、「湯漬」でした。

これは、禅のほうでする「水漬」のアレンジかもしれ
ませんね。夏などは水漬けもやります。
これは更に甘いものです。お薦めいたします。
この場合のアテはタクアンがいいですね。
甘くないヤツ。

でも夏にいいタクアンってのが手に入らない・・
涼しい時期ならご近所でお裾分けを戴くことがあります。
甘い味を加えていないから美味いのなんの。

以上、お米は美味いという話でした。
11.12

半世紀前子供のころ食べた鍋が今も我が家のレシピ

2006-10-29 14:54:56 | 食べる

ごく簡単な鍋料理です。

豚の三枚肉薄切りと白菜を牛乳で鍋にします。
豚はお好み焼きに使うような安いやつ。
白菜は食べやすくザクザクと切り
出汁の代りに牛乳で鍋にします。

私は牛乳に少し昆布ダシを加えます。
白菜は煮すぎない方がいいですね。
ポンズが合うと思いますが本当はダイダイと
醤油がよろしい。
ダイダイが手に入りにくいですね。

鍋は残った液体が美味しいのが普通ですが
この鍋はダメです。
逆にいうと美味しさを全て戴くナベですね。

子供のころから大好きで、今でも白菜の旬が
待ち遠しい。

牛乳でポンズ?とか思わないで1度お試しを!

グラハム・カーのオムレツ

2006-10-28 21:38:12 | 食べる

TVでやっていたのをブログに書くと叱られるかな?

30年くらい前です。グラハム・カーの番組が好きで
毎週のように見ていました。
当時の私には難しそうでマネできないものばかりの中
できる、と思ったのがこのオムレツです。

全卵3こに更に黄身1こ分を加え生クリーム60CC
と合わせてかき混ぜます。塩胡椒をしバターで焼く
だけです。長い間に記憶が狂っているかもしれません
がこの割合で美味しいですよ。

番組では中にエビを入れてました。
パセリの軸とキャベツの芯の薄切りをソイソースに
つけエビと一緒に炒めるのです。
それは美味しいものですが、なに、エビぬきで卵
を焼いて旨いのです。
焼き過ぎないようにしましょう。

最後、出来あがりの表面にバターを塗って完成。
このバターもしばしば省略します。
11.2

吉祥寺駅北のピーマン炒め

2006-10-27 19:45:05 | 食べる

今も北口には商店街というか小さな呑み屋が集まって
いるのでしょうか。
店の名前は忘れてしまいました。
30年前、私がサラリーマンのときです。

(以前月報に書いた同じ話をまた書きます)

駅の北口すぐに沢山のお店がありました。その中の
しばしば通った呑み屋さんで教わったものです。
いや、教わるも何も、カウンターだけで5~6人も
座れば一杯の店ですから、オバサンの手際を見て
いただけです。

少し多いくらいの油を目一杯熱し、うす煙があがる
くらいになったら緑のピーマンを一気に放りこみ
手早く炒めます。1分もかけないでしょう。
まだ固いくらいでぱっと塩を振り、ジャーっと皿へ
盛って完成です。

ピーマンは中くらいなら6~8等分、タテに切って
タネをとったものです。
油は、塗箸ならすべってとり難いくらいがよい
ようです。
熱々をどんどんと戴きます。

醤油、ソース、味噌、どれもシンプルな塩には
及びません。
11.1

割と簡単・クロワッサンのグラタン

2006-10-26 14:29:06 | 食べる

日曜に作って食べてしまったので写真はありません。

いつもの文と内容を変えて今回はレシピです。

先日広島市内の舟入という町にあるPという本格的な
洋菓子屋さんで軽食にでたグラタンが美味しかった。
(もちろんここの洋菓子は広島で1番好きです。)

主に経済的理由で、ここ十年くらいはほとんど外食を
していません。
ここの菓子が好みなので料理も気に入ったのでしょう
が、キチンとしたプロの味を久しぶりに食べたことも
プラスに作用したかもしれません。

オニオングラタンのパンがクロワッサンになっている
ものです。とはいえ私が勝手に思っているので実は
違う料理かもしれません。
タマネギを炒める以外は手間いらずだし材料費も押さ
えようと思えばかなり安くできると思います。
その割に「おお」という味になりますよ。

店ではソースに瀬戸内の小エビが入っていました。
それとハムのようなものが少しだけ。これが何かが
分かりません。ごく少量使ってありました。

手順は
①スライスしたタマネギを炒める
②出汁を加えてソースを作る
③クロワッサンにソース、チーズをのせ焼く。

以下私がした方法を書きます。

二人分で玉葱中1個 ごく薄切りにして油とバターで
じっくり炒めます。あめ色になるまで。
ブランデーを掛けてとばし、出汁を加え煮詰めます。
(本来はチキンブイヨンでしょうが和風出汁です。
 昆布出汁と煮干出汁を2:1合わせてカップ1です、
 両方とも水出しして冷蔵庫に常備です。楽。)
塩胡椒といしる小匙1くらいで味付けしました。
(ヤマト醤油のいしるだし、これは便利です)
ソースはあとを考えて少し薄めです。
最後に冷凍エビ中を2尾、カットして入れ
加熱してソース完成。
(本格的ならハーブをいれるのでしょう)
水分が少しあるくらいで止めます。
午前中にここまでして、夕方帰宅後、焼きました。

花野均さんの個展を見に町へ出かけ、クロワッサンと
チーズを買って帰りました。

さて、小さ目のグラタン皿に、ソース、クロワッサン
をマル一個、残りのソース、チーズの順にのせオーブ
ンで焼きます。
市販の揚ニンニク少々、冷凍のイタリアンパセリ、も
使いました。
チーズは贅沢に?英国ブルースチルトン
(ゴルゴンゾーラは高すぎた。)
これを国産チーズにしたらもっと安く出来ますね。 

追伸:玉葱を炒めるとき少し塩を振ると時間短縮
   できるとテレビで言ってました。
   カミサンは揚げると早いといいます。

芋たこなんきん

2006-10-26 11:13:28 | 塾あれこれ

朝ドラ『芋たこなんきん』
久しぶりにドラマらしいものがテレビで流れている気
がしますね。
新しいものも良いでしょうが、やはり本格的なものが
なくてはいけませんよね。

成瀬を思わせる丁寧なセット 路地の気分。
ヒッチコックばりの移動撮影。
細かいところにSFXを使うのも本格的な映画なみで
どれも前面にシャシャリでてこないのが好ましい。

もちろん時代考証も丁寧です。
たまに、そのリンゴ!とか突っ込みますが毎日の
ドラマでここまでするのは立派。

脚本や演出、俳優は当然、素晴らしい。
すぐにでも本が書けそうな気がするくらいです。

小津のようにきちんと日常を描き、そこから日本の
よき時代が覗けます。
小津映画のような子役の上手さはどうでしょう!

国村は黒澤なら絶対に主役級の存在感だし
直美さんは溝口を初め「巨匠あらし」間違いない
ですね。それは香川京子さんか。

戦争を挟んだ二つの時代に共通していた日本の良さ
と現代のこの国とを比べてみたい、という気になり
ますよね。

今週ドラマは子供のころ、人に可哀相なことをした
話です。隣の酒場に勤める人の小さな娘にイケズを
してしまうのですね。
「私、なんであんなことしたんやろ」
「子供というものはそんなもんや」
こんなセリフでしたね。

多分、誰にでもありそうな話です。

若いうちは「悪かった」くらいの思い出ですが
これが年を経るにつれ「とりかえしのつかない」
重さになるのですね。どんどんと利子が膨らむのに
返済ができないのです。

その思いを抱えて、まるで税金を納めるように
何か自分で出来ることを社会に還元する。大人の
一生はこういうことではないでしょうか?

その大人があってこそ、子供がスクスクと育つの
だろうと思います。

それにつけても今の大人ときたら。

昨日の続きですが、必修科目を誤魔化そうとして
いた件は何とも情けない。
学校関係者、中でも校長の責任は重いでしょう。

「範を示す」という言葉は日本から消えてしまった
ようです。
10.28


「考える」とは

2006-10-26 10:39:26 | 考える


さて、「考える」。
今の生徒たちにもっとも求められていることですね。
どうすれば、考えるようになってくれるか。

大変難しいことですが、考えることをしてもらうため
には、こちらがまず「考える」とは何をすることか
把握しておく必要があります。

十数年前、自分でメモを作ったものがありますので
それを列挙しておきます。
たぶん、これを目安に書いて行くことになりますが
なにぶん書きにくそうなので筆が遅れ気味になるかも
しれません。気長にお付き合いください。

考えるとは、以下のようなことと思います。

A 共通点を発見する

B 構造を見つける
    ①単純化する
    ②グラフ化する
    ③例えてみる
    ④データ読みとり
    ⑤反対のものは?

C 推論する

D 論理を展開する
    ①問いを発する
    ②論理展開
    ③他の論理との比較
    ④分析する
    ⑤構成する
    ⑥例示する
    ⑦シミュレート
    ⑧結論づける
    ⑨次への展開

E 検証する
    ①常識と照らす
    ②確かめ
    ③証明する
    
F 発想をする
    ①なぜと問う
    ②アナロジー
    ③逆転の発想

G 想像する
    ①イメージをもつ
    ②立場を変える
    ③比喩

H 表現する

I 認識する

結構オオゲサに書いてしまいました。
教育学などの勉強もロクにしていないし、政経学部卒
という畑チガイでもある人間です。
書けるかどうか不安ですが、とにもかくにも
塾という現場から「体感」をお届けすればよいだろう
と思います。
塾に長く棲みついた年寄が後輩に体験論を垂れている
あのゾオ~っとする光景、これを横から見てニヤニヤ
としていただきたい、ということです。

ですので横からチャチャいれて下さい。縁台将棋の
気分です。
ただし、学問的な厳密さを言われるとツライ。
気分がナエますので、お手やわらかに願います。

それでは明日から始めます。

考えるということ、その2

2006-10-25 15:25:50 | 考える
考えるということは、普通にイメージするよりも複雑
なことのようです。
私は学者のようにエラクはありませんから、ここで
難しい課題にどれほどのことも書けません。
ただ、塾という現場から見た「考える」について
少々述べることができるというだけです。

そこでまず予め塾では通常行なっていないものは
除外して話をするということをお断りしておきます。

例えば、塾で行ない難いものとしてグループ学習が
あります。その場で考えを進めるということはどうか
などが私には経験がありません。
ほかにも、生徒の間でディベイトをする、とか大規模
な実験をするとか、社会調査、発表会などなど。

塾でもまったく行えないということではありませんが
ここではそれらを除外し、通常の塾で、考える力を
伸ばす、ということに焦点を当てます。

昨日の列挙をまた書きます。
A 共通点を発見する
B 構造を見つける
C 推論する
D 論理を展開する
E 検証する
F 発想する
G 想像する
H 表現する
I 認識する

となりますが
生徒と向き合っていて、いま自分が行なっていること
は何なのか「考える」というとき上記の何にあたる事
をしているのか、これを知らずして塾で仕事をしてい
るとは言えないですよね。
作業をしている、とは言えるでしょうけれど。


Aからです。
共通点を発見する、とは難しく言えば「帰納」です。
それをするために、共通点があると思われるものを
列挙し、つぎに検討することになります。

項目を挙げる場合は当然、幅広く取りあげておかねば
なりません。初めから篩にかけることがないように。
案外、無意識に篩をつかっていることがありますので。

実際問題としても、列挙の段階で良し悪しをいうと
相手の気持がノってきませんしね。

列挙したあと、場合によってグループ分けします。
すこし価値観が加わるのですね。
ただ、ここでもあまり強く篩をかけてはいけません。

材料が並んできたところで共通点を探します。

課題の難易度にもよりますが、大人が先入観を少なく
しておけば、相手も共通点をさがすことも面白くなり
考えを出してくれるようになります。

物語を読んで「主人公の気持は?」といきなり聞くの
ではなく、一つの場面で、何をしているか、話してい
るか、気持の説明、相手のリアクション、情景描写で
の暗示など、だ~っと列挙させ、それを並べ比較検討
するなかで気持を掴む、こういう方が有効です。

ただ、そのような作業をパッと頭で出来ている子には
退屈になることもあるので、注意が必要です。
意表をつくようなことを意識してぶつけてみるとか
高度な要求をするとかして流れに参加してもらいます。
9.13
(明日へ続きます)



その3.キーワードって探せないでしょ?

2006-10-24 09:32:21 | 考える
キーワードを探す、も共通点を探すのと
一見似ています。

違いの一つは「キーワード」には作業の中で価値判断
が大きな比重を持つことです。
それで生徒には難しいことと思われていそうです。

キーワードは説明する側には「便利な」概念ですが
説明された側はその手法を自分の身につけ難いもの
です。

AがキーワードとなってBではない、ということを
生徒にどう説明するか?
案外、説明しきれていないのではないか、というの
が私の感想です。少なくとも私は苦手です。
そこでつい力任せに
「○行目からX行の間に、こう書いてあるから」
なんて言ってしまいます。

根拠を示している風ですが、こちらが断定している
だけで、言われた側が納得しているか、アヤシイ。
次に、自分がキーワードを探すときの力になって
いるかどうかは更にアヤシイ。

そこで生徒は「当て物」の世界に入ります。
答えが当ったか、外れたか。
物事をじっくり考えるより、バクチに打ってでる!

モノの本には書いてあります。
「頻出の語がキーワード」

そこで文はそっちのけで、頻出語を探します。
いくつも出てきたら、エンピツを転がす。
価値判断など登場する間がありません。

頻出していてもキーワードにならないこともあり
ます。「ハズレた!運が無かった」

次は「つまり」と書いてある後にキーがある。
文全体の把握があって初めて絞り込めるハズなの
だから、機械的にならないよう要注意!

キーワードって何のため?と聞くと文章を分かる
ようにするため、と答えが来ます。
でも文全体が分からなくてキーワードが分かる?

どうも「キーワード探し」は難しいようですね。

繰り返しますがキーワードで説明するとすっきり
できた気になります。
説明された側も、何となくわかった気分です。
分かったから幾分かは自分の力になったろう、と
思ってくれます。

でも本当に力がついているかどうか?
できる子には良い説明でしょうが・・

考える力をつけるということでは高度なワザ
に入りそうですね。
9.14