テはない

2007-08-30 10:29:19 | 塾あれこれ
市井の人にインフレ対策などできる訳がありません。
ただ、出来るだけの防御は考えておくべきでしょう。
地震のときに机の下に隠れる、程度の話です。

どれもが教育に関わることでもあるので
「これだけ?」と笑われそうですが書いておきます。

①支出を減らす生き方をしておく
  例えば、電気代や石油が暴騰しても大丈夫か?
  サバイバルの智恵があるか

②収入を確保できるか
  万一、会社がつぶれても大丈夫か
  公務員だってアヤシイ
  ツブシが利くものを持っているか
  他の人が持っていない技術、取り難い資格は?

③資産維持に努める
  たとえ少しでも資産は減らさないように。
  本当のリスク分散ができているか?
  貯金と株と国債・・これでは分散していない!

上記①~③を実行するために必要な資質があります。

体力、気力、知力、とならんで人格力(←造語)
人柄がよいというだけでは不足で、それに
プラスして信頼できる人間であること。

人間関係が豊かであることも大切です。

更に、上質な情報を得られるかどうか。語学も!

自分の頭で考えられるかどうか、これが決め手
になりそうです。

以上、ほとんど教育が大切になります。

こう書きつつ自分はどうか?
私を教育してくれる人がいませんでした・・

ポートフォリオとしてリスク分散を説かれます。
家計に応用した話もテレビなどでなされています。
でも、貯金と株と国債と、などというのはインフレ
にはそれほど役立ちそうもありません。
インフレは想定外なのでしょう。

本当にリスクを分散させるとは
体力、学問、人脈、趣味、資格、農業などへ
自分の力を蓄えることです。
(農業!ちょっと異質なものが入ってます・・)

自助こそインフレに対抗できることでしょうね。

投資とは自分にむけて行うものです。

他人の尻馬に乗って小銭を稼いでも仕方ありません。
大きなインフレが来るとしたらの話ですけれども。

(続きます)

ハイパーでなくても

2007-08-29 10:38:24 | 塾あれこれ
今世紀初めアルゼンチンが経済危機に陥り
大変なインフレに襲われました。
近年は落ち着いてきつつあるようですが、それでも
インフレ率が40%を越えているという報道がされ
ていたように記憶しています。

危機のときは4000%を越えた?ハイパーインフレ
だから40%は一見小さく見えます。
けれども大変な数字ではあります。

40%でも5年間続けば物価は5倍を越えます。
(計算してみてください。1.4の5乗)

貨幣価値が5分の1になりますから、5年前の1千万円
の貯金が200万円の価値に下がるということです。
さらにもう5年だと40万円を下回ります。

1000万が10年で40万。耐えられます?

もっとひどくて100%としましょうか。
1年で物価が倍です。
3年で価値が125万に落ちることになります。
1000万ためるのに何年かかるだろう?

それを考えるとインフレはいけません!

10%でも結構こたえます。
7年で2倍になりますからね、2000年の貯金が
今年は価値が半分と言うわけ。

もっとも、金利があるから貯金してればある程度は
救われますけれども、タンス預金は半分です。
金利がつかないものは半分ですからキツイ。


一国だけのインフレは多少テはあります。
国際通貨を使えばよいのです。

例えばドル立てで経済生活をする。
塾なら月謝はドルしか受け付けない。
被害は緩和されるでしょう。

でも、もし世界中がインフレになれば・・・

インフレ

2007-08-28 11:00:02 | 塾あれこれ
・・昨日の続き

お金が余っていればインフレを誘うのは当然です。

戦後経済のツケが一気に回ってくるのです。

現在、世界的なインフレの動きが見えないのは各国の
金融当局と財政当局の努力の賜物といえるでしょう。

また、皮肉なことですがアメリカの浪費のお蔭でも
あります。
アメリカが本気で浪費をやめ景気が冷えこんだら・・
サブプライムローン問題どころではないでしょう。
(今日もアメリカの中古住宅の数字が悪いとか。)

だからといって浪費をお願いするのはヘンですね。
「環境」だけでも大問題です。

ナショナルジオグラフィックが地球温暖化の問題を
このところずっと取り上げています。
危機感が強いのですね。

環境だけでなくいずれ様々な条件から浪費はできなく
なります。
その時点までインフレがひどくなくても、アメリカ
の景気が大後退すると一気にインフレです。

そのときまでに通貨量を制御できるか?
温室効果ガス以上に難しいはずです。


日本は金余りだったのにデフレになりました。
これは一国内の経済だったから。

現在はインフレで自らの価値を下げることにお金
自体が抵抗しているように見えます。

お金のパワーを集中して実体経済を食い荒らし
自己増殖を続けます。

例えば、何かにお金を集中して投機し儲けを発生
させて食い逃げするのです。

悪性のインフレになる危険と隣り合わせなのです。


手の打ちようがないのか、各国の機関は対症療法に
終始しています。
政治家には、問題に取り組む様子が見えません。
儲けている側だからかもね。

更にはインフレになるのが都合がよい人達もいます。
日本でデフレがひどいころにインフレ誘導論を唱えた
人達がいました。

下心がミエミエ。


インフレは弱者を直撃します。
・・どうしましょうか?

残念ながら貧乏人にはテはありません。

(つづく)

早いですね

2007-08-27 09:56:36 | 塾あれこれ
しんどいと思ってた夏休みもあと少しです。

生徒は真っ黒に輝く顔をしています。
青白いのは私の顔色だけで。
朝○○関より元気ありません。

あちらは日頃から鍛錬しておられるので1ヶ月たって
もあまりヤツレませんね。
解離性で、別人格が飯を一杯食ってるのかなあ。


今夏は何と言っても株の大暴落が一番のニュース。
株などどーでもよい貧乏人ながら、世界経済の様子は
気になります。
長い目で見れば老後の年金生活への影響大ですから。

八月中頃からの株の世界的な暴落は未だにくすぶって
います。
日銀も金利を上げられなかった。
金融バブルはこれからも疫病神でくっついてまわる
というのが大方の観測のようです。

原因とされているものがイヤになりますね。
金融が思うほど見こめないかもしれないという
悲観的な観測が引き起こしたのです。

足りないなどということではなく、思うような供給
が受け難くなるかもしれない、という「だけ」

それをきっかけに利益確保に一斉に動くのですね。


この度の世界的な株暴落で通貨が大量に出回っている
ということが逆に証明されたように思います。

ジャブジャブ状態に慣れた体質では常に通貨が出回る
ようにしておかないとショック反応を起こすのです。
世界中の反応からいかに金余りであるかが見えます。

日本の株価も円安買い得で支えられていたわけです。
乱高下の要因が大きくなります。


世界中にお金が余っていればインフレを誘います。

(やっとインフレにたどりつきました。
 ここまで寄り道ばかりで1ヶ月もかかった・・

 最近は粗雑さが増した文章で申し訳ありません。
 大きな流れということで看過してください。
 言葉の定義もしっかりしないとマズイのですが)

市場心理とロシア革命

2007-08-26 12:22:36 | 塾あれこれ
急に1世紀前に飛びます。

ロシア革命で世界が知ったことは国民の数の力です。
軍隊にも負けない力を持つことが分かったのです。
(軍を吸収する面も)

各国は革命政府をつぶすべく軍隊を送りました。
それだけ革命のショックが大きかったという事です。


20世紀は人々の数が力をもつことを証明していった
100年です。
それまでも市民革命などで数の力はモノをいってきま
したが、力のない側が数だけで権力を獲るというロシ
ア革命は画期的なことだったのです。

その政権も逆に国民を抑えつける形になって、百年も
持たず自壊しました。
ソビエト政府を倒したその力もまた人々の数でした。

人間は群れる動物です。
数には勝てません。

もちろん逆に民衆の数を軍隊の力が抑えつけること
も多くあります。
世の中そう簡単には変わりません。

けれども万一国民が大きく動き始めたらその流れを
止めることは誰にもできないのです。

「民主主義国家」の代表選手アメリカがそのことに
気付いていないと言うのも皮肉ですね。(中東)


国民の数の力が証明されるに従い、統治機構としての
国家の重要性が低減、強制力が低下し、自由は増大。
こういった現象が人々の意識を変えました。

国際化も進んでいます。
必要以上に国家を頼らない気質が強くなったのです。
EUなどもこの流れなくしてはこう早くは拡大しな
かったと思います。

国家の低落下の鬼ッコが学生運動でしょうか。
数が足りないと何も出来ないことを示しました。

どんどんと個人主義に拍車がかかります。
結局、頼れるものはお金。


近頃の女性は金色を一杯身につけて歩かれます。
あるいはお値段の高さを誇示して歩きます。

ロマみたいと思うのですが、もっとも現代的かつ
実質的なファッションということかな。
ロマは国家に頼りませんものね。

金が命でござる・・?

2007-08-25 10:41:09 | 塾あれこれ
昨日、皆んな金儲けに夢中と書きました。
江戸時代の昔からですね。
今はガリガリの金亡者というイメージはありません。

責任がどこにあるか分からない仕組みが出来あがって
いるので平気でいられるのでしょうね。
私利私欲、なんて文句を言われそうもないので、公益
より個人的利益を優先させることに躊躇がない!


先に書いた保険会社の話。

人々は運用をしっかりやれとプレッシャーをかけます
けれども、罪悪感など感じないでしょう。
テキはブラックボックスですから有難い。

逆に知らない間に自分の首を絞めていた、もアリ。

「愛すべき小市民」ですかね?


このような、公益を二の次とする心理は、個人でも
組織でも当然ありうることでしょう。
経済の規模が一国では収まらず、しかも熾烈な競争
をしなければならないのですから。

ただし経済の規模だけの問題ではなく時代精神と
呼ばれるものの影響もあるでしょう。

20世紀は19世紀よりもさらに神から解き放たれ
経済活動が自由になりました。
そこで物質的に豊かな時代が到来したのです。

我々の心は国家を軽く見るようになってきています。

市民革命で手に入れた「我らの国家」が、じつは
国民を裏切ることもありました。
少なくとも頼りにならないことがあります。
福祉国家や社会主義国家でそうでした。


経済は数字だけで動くものではありません。
人間の行為であり心理が関係します。
数式や数字は人間が使う道具です。

「市場心理」
今回の世界的株暴落でもさかんに登場する言葉
ですが面白い概念ですね。

(20世紀に入っての話、明日に続きます)

罪一等重んずべし

2007-08-24 22:09:02 | 塾あれこれ
通常の流れと違う話をさしはさみます。

また福岡市役所の職員が飲酒運転。
普通の会社なら絶対にありえない話です。

たとえば何かのメーカーの社員が飲酒運転で社会から
批判をうけたとします。
その会社の者が再び飲酒運転をしたらどうなります?
会社が傾くかもしれません。

従って、絶対に飲み会などはしないハズです。

飲めば自制がきかなくなるおそれがありますから。

今回、同僚との飲み会でしょ?
信じられない。

勤め先がつぶれるなどという危機感がない職場。
これがよくないのでしょう。

公務員の同様の事故=犯罪は罪一等を加える
くらいのことがあっても良いのではないか。

公務員の方には申し訳ないのですがそれぐらいの
気持になってしまったニュースです。


また営業的にマイナスですね。
書かなきゃいいのですが。

何で塾のブログにこんなことを、とも思いますが
教育に関することですから。

塾で教育するな、というのなら別ですが
教える側がどういう考え方を持ち、何に憤り
どんなココロを伝えたいかは
仕事の上でもっとも大切なことと考えます。

金の世の中ですけれど

2007-08-24 10:38:24 | 塾あれこれ
世界中が自分の金儲けを第一に考えています。
公益を優先させると言う話は聞きません。
その他大勢で投機に便乗するお金も集まればすごい
と思います。

例えば保険会社では資金を運用します。
仮に石油の先物取引をするとしましょうか。
「売り」でも「買い」でも儲かる方へ動くでしょう。

品薄で「買い」に走ることも多いでしょうね。
それは原油の値上がりに手を貸すことになります。
日本にとって有難くはありません。

自分の納めた保険金が保険会社の運用部門により
自国の利益を害す運用をされているかもしれません。
国民のためになるかどうか、よりも自分の資金を運用
できるかどうか、がはるかに大切なことなのです。

もしかすると、自分が保険会社に払ったお金が
ガソリンや灯油を値上げする方に使われて、結果
高い製品を買わされているかもしれません。
腹立たしいことではありませんか。
元は自分の金ですよ。

もちろん、どう使われているかは企業秘密。
文句を言うスベはありません。


けれど運用機関を悪者にして済む話ではありません。
運用する立場からは「綺麗な運用」かどうかは二の次
にならざるをえないでしょう。

運用を任せている一般の人々も同様でしょう。
無責任に尻馬に乗っているだけです。
「綺麗な運用」で損して構わない、なんて人います?

「自分は国益に反する運用は望まない」とは言い辛い
はずで、逆に暗黙のうちに「金増やせ」の圧力をかけ
ているのではないでしょうか。

これを、同じ穴のムジナ、と言います。

メタボな米国

2007-08-23 10:51:51 | 塾あれこれ
頭が回らない時期なので経済ならばと思ったのは
甘かったようです。進みませんね。

ずずっ
(湯呑のフタをずらせて湯気をすする・・)

さて、
世界経済の構造からインフレを予測する話ですが
シロートの話ですからオオザッパなもので恐縮。

第二次大戦後、局地的戦争は絶え間なくあるものの
不幸中の幸いといってよいのか、世界的な規模の
戦争はありませんでした。

とはいうもののベトナム戦争を筆頭に局地的であれ
アメリカの戦費だけでも大変な累積額に上っている
はずです。イラクでも同様。
世界の物価上昇を支えてきた柱です。

(こういうところで数字がでるとハクがつくの
 でありますが・・)

ドルはどんどんと印刷され世界中の通貨量が
ふくらむのです。


ドルの供給過剰は戦争だけが原因ではありません。

消費生活を支える財をドルで購います。

この数十年の間にアメリカの生活水準がどれほど
膨らんでいるか。
彦麻呂風にいえば「経済のメタボや」

自国内の生活を良くするために買うばかり。
ドルは出て行く一方です。

もちろんドルの還流とか円の流入などもありますが
大きな流れはドルばらまきでしょう。
気前がいいのではありません。
刷ればいいのです。


世界的に見ても人口は増加、経済も拡大しています。
どんな田舎へ行ってもラジオを聞いている。
コーラを売っている。
消費する財は猛烈に増大しているのです。

それを支える意味もあり通貨は増えているのです。
財が増加しているからひどいインフレにならなかった
とも言えるでしょう。

通貨はモノを売るところに集まります。
たとえば石油産出国、自動車会社、遺伝子組換業
あるいは麻薬組織。
サービスや資金を提供する金融や保険業へも。

通貨の流通量が多いのですから集まってきたお金は
有効に活かさねばなりません。
不足していれば黙っていても借り手がつきます。
運用が容易です。
現在は金が余っていますからそうはいきません。

そのうえ10年単位で見ればインフレ基調ですから
まごまごしていると財産は目減りしてしまいます。

大量にあるお金は大量と言うだけで武器ですから
その力があるうちに活かさない手はありません。

こうして莫大なお金が投機マネーとなりまたアメリカ
の手先となって世界経済をゆさぶるのです。

もちろん日本だって資金運用で多くの機関が流れに
乗っかっています。
個人だって大勢いらっしゃるでしょう。

ああ、私も乗っかるお金が欲しい。

プレッシャー

2007-08-22 11:09:34 | 塾あれこれ
戦前も世界経済は日本に大きな影響を与えています。

世界不況が日本を長く景気低迷にあえがせ
ついには戦争に突入して行きます。

国家に人格があるとするならば、最近話題の
解離性障害に陥ったかのように社会が大変化
してしまいました。経済の怖さです。
(病気への悪口ではありません、念のため)

昭和の前半は日本の産業構造に占める農林水産業の
比重が高かったこともあり世界経済との接点は現在
よりもはるかに小さかったはずです。
それでも「持たざる国」は深刻な不況になりました。
(内的な要因もありますけれども)


現在は世界との結びつきは比較にならないほど強く
なっています。
世界の影響も強くうけ、日本の影響力も大きい。
子供でも知っていることですね。

企業活動が世界と密接な関係を持つようになると
生産コストが大きな問題になります。

なんとか労働賃金を抑え、あるいは雇用形態を変化
させて対応します。
貧しい人が大量にできてきました。

その人達の頼りは海外からの安い商品です。
それが現在の物価上昇で揺り動かされているのです。

企業が活動を世界に広げました。
結果、円が強くなった。良いことです。
ところが輸出をするには都合が悪い。

それで格差を作ったとは上に書きましたが、さらに
円安への強引な誘導を続けています。
海外には苦々しく思う人も多いとか。
国内でも格差をつけられた側が円安物価高の影響を
強く受けています。
踏んだり蹴ったりですよね。

会社を強くすることが先決でいずれ人々へも恩恵が
まわってくるからそこまで待つようにという話です。

なかなか死ねませんねえ。